鉢呂前経産相の後釜が枝野前官房長官とは呆れ果てた。枝野と言えば、菅前内閣において、原発事故で最も重要な初期対応を完全に失敗し、地元住民に避けられたはずの大量の放射線被曝等の事故後の被害拡大をもたらした責任者の一人である。しかも、『メルトダウンなどの重大な事故ではない』『放射線レベルは直ちに影響の出るレベルではない』と繰り返し発言し、国民を欺き続けた張本人である。今後の被曝の影響を考えれば、まさに万死に値する大罪を犯した張本人であり、何の反省もなく今度は経産相に就任するとは一体どういうことか?!
これに対する社民党の福島瑞穂の『原発事故に精通した人選である』というとぼけた評価にも呆れ果てた。社民党の愚かさも最早手が付けられないようである。
鉢呂氏は、就任直後、老朽化した原発は廃止することになり、上関などの原発の新設は無理であろうと発言した。また、ちきゅう座の記事によると、「総合資源エネルギー調査会は私(=鉢呂氏)が着任する前の6月段階で、すでに委員の顔ぶれが内定していた。全部で15人のうち3人が原発反対派で残りの12人が賛成派だ。私は事故を受けて、せめて賛成派と批判派が半数ずつでないと、国民の理解は得られないと思った。それであと9人から10人は反対派を加えて、反対派を合計12、3人にするつもりだった。委員に定数はないので、そうすれば賛成と反対が12人くらいずつで半々になる」という考えを示し、追加委員候補の選任を行っていたようである。
このような発言を聞き、経産省の事務方や電力業界は鉢呂経産相を危険と判断し、マスコミを使って追い落としを図ったのではないか?そしてその後釜に座ったのが原発事故を過小評価して、東電や御用学者の説明を垂れ流した功労者である枝野である。
この人選を見ると、野田内閣の原発政策は最早見えたように思える。原発の運転再開は秒読み段階に入ったようである。
(9/17)