核エネルギーに関するテーマ別世界社会フォーラムの実現に向けた提案

小倉利丸です。二年ごとに開催されている世界社会フォーラム(WSF)が今
年3月にチュニジアで開催されます。WSFは、毎回数万人があつまる大規模
な反グローバリゼーション運動の集会で、前回のWSFでも原発問題がいくつ
かの集会で議論されました。WSFの創設メンバーのひとりで、ブラジルのシ
コ・ウィタケルさんが昨年秋に来日したのちに下記のような提案をされま
した。この提案について、日本国内では十分に知られておらず、また議論
も十分されないままになっています。こうした呼びかけに対してどうする
か議論が必要かと思います。以下は印鑰(いんやく)智也さんのブログか
ら転載しましたが、ピープルズプラン研究所の次号の機関誌に経緯も含め
た記事が掲載されるはずです。
世界社会フォーラムのウェッブ
https://fsm2015.org/en

3月のWSFに私は参加します。日本からも参加者が10名程度はいると思いま
す。反原発運動を主に担っている方たちで参加を予定されている方がいれ
ば是非下記の提案についてもご検討いただければと思います。小倉利丸

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http://blog.rederio.jp/archives/2812
核エネルギーに関するテーマ別世界社会フォーラムの実現に向けた提案

2014年10月の福島スタディー・ツアーの間、ブラジルからの参加者と日本
の反核運動家たちは国際的な要素を持つ行動を深め、拡大していくために、
互いのそして、世界の他の反核運動との活動の連携を向上させる必要につ
いて議論した。この議論の中で、世界社会フォーラムのプロセスの中で、
現在、核の事故により、より影響を受け、そして、核兵器による最初の犠
牲国でもある日本において、グローバルな会議を組織するアイデアが生ま
れた。多くの国において、地球の核汚染を避け、核の大惨事を防ぐために、
原子力発電所をなくし、核兵器を廃絶させるために闘っている運動や組織
がある。核エネルギーに関するテーマ別世界社会フォーラムは世界社会
フォーラムの方法論と原則に従って―つまり参加者自身が自由に議論した
いことを提案する―彼らの闘いに力を与え、新しい世界のキャンペーンと
イニシアティブを描くことを可能にするだろう。

このグローバルな会議は福島事故の5年目となる2016年の3月に実現するこ
とが可能だろう。関心のある団体はいつ、どのように、どこで世界会議が
開かれるか詳細について議論する機会が2回ある。2015年3月のチュニスで
の世界社会フォーラムであり、核爆弾投下から70周年にあたる2015年8月、
広島で行われるさまざまな活動の中である。

この提案に署名する2つの団体、1つはブラジルからもう1つは日本から、
は関心のある団体に2015年3月24日から28日までチュニスで開かれる世界社
会フォーラムで、核エネルギーに関するテーマ別世界社会フォーラムの準
備促進委員会を結成すること、そして、そのイベントが必要とするガイド
ラインを作ることをよびかける。

チュニスの会議には参加はできないけれども、このプロジェクトに参加し
たい人びとはインターネットを通じて連絡をしてほしい。

2014年10月原発のないブラジル連合(Coalition for a Brazil Free of
Nuclear plants)