前口上
これは、政治学経済学優先課題としての先人研究として。植草一秀×ピケティ合論の試み。
「民主主義未満」=「主権者政党論」、「格差」=「貧困」についてを問う延長。
4月16日 古賀茂明「外国特派員協会記者会見」
(放送法違反を語っています)
4月17日 孫崎享×植草一秀「ニコニコ動画」
(喧騒の中、両知性の孤高ぶりが痛々しい現実として光っていました…反響が即座にあるのはいいけれども…検討の余地があります。どこまでが、言論の自由の範囲であり、どこからが、匿名性の無責任発言であるのでしょうか?一愛読者としては、ちきゅう座動画も欲しい今日この頃…)
4月18日 講演「労働組合が社会を変える」
一日一日目まぐるしくその問題点を明確にして置きたい気持ちで一杯なのですが、植草一秀氏が語る様に、日本の支配階層は、強固なものであることをやはり、しっかり理解を広め共有し、追及を緩めてはならないのではないだろうか。
(1)アメリカ・官僚機構・大資本・メディア支配の日本的構造とその危機感
古い動画(2013年)ではあるが、良い資料であると思うので再掲示から始めたい。
◆植草一秀 【日本の現状】 日本を支配しているのは?(動画55分)
https://www.youtube.com/watch?v=dK5gOFO7X1g
2013/07/28 に公開
明治の頃より官僚機構の支配と金権政治は確立している。
戦後史のアメリカの支配の在り方について。
日本の政治構造は、官僚・アメリカ・大企業支配。
(これは、ピケティ氏の反民主主義的富裕層支配の構造と合致している)
戦後、鳩山一郎と吉田茂について語られている。
更に、メディア支配についての現状。
読売新聞はCIAの資金を受けて出来た。
NHKも民衆のものではなく知っての通り政府に任命権があることへの言及。
孫崎氏のツイッターや講演などもかつてはちきゅう座常連の位置にあったのは頼もしい要素。
9/25講演会「戦後史の正体」をどう読むのか
https://chikyuza.net/archives/25843
(2)いまだ未開拓研究分野としての労働組合論について
https://chikyuza.net/archives/51318
差別と戦っている。そして、職場闘争こそが基調である。
その話。
情況出版主催とあるので新しい労働組合論の切り口に期待して赴いた。
まだまだ不慣れな労働組合幹部の初とも言える外へと向けた学習会とみる事が出来る。
今まで労働組合の現状を知らずに、労働運動を語っていた不足は確かであるのだ。
YouTubeへと講演内容は掲示される予定であるとの事なので、改めて見直す機会があったなら詳細についても他の方からも語りなおされ批評が広まる事を期待したいのだが、この位の内容なら是非、ノーカットで掲示をお願いしたいものだ。
長すぎるとの批判、映像は、要点をダイジェストしなくては観てもらえないとの批評も内部で語られてもいるのだが、ダイジェスト版とノーカット版を二通り作成して、掲示するのはどうだろうか?
さて、期待していた内容であるのだけれども、
渡された資料にも伺える赤い鉢巻の「団結」の文字など、赤色赤旗の団結は、どこまで広がれるのかの問題があり、
社民党の福島瑞穂さんも日本共産党の支持者の方々も今や正面切ってマルクスを語るわけでもなく背景画の様な位置づけとして「生活が第一」的な限界の中で、憲法論労働法論議の中で、狭められている不満とどう向き合うか
市民運動と労働運動。
「市民集会のわかり易さが、赤旗を振り赤鉢巻の人は沢山集まっているが、労働組合集会にはない。どちらの方向を向いているのかわかりづらい」との会場からの質問があった。
集団であっても独立していない、自立していない現状としての批判でもあったのではないだろうか。
それは、上記の植草一秀氏の動画にある様な「金権政治」の方向であり、「賃金闘争」として狭められた日本の労働運動の限界であり、
組合ではなく、組として、義理、人情、かつての「日活」「東映」映画、高倉健、石原裕次郎の世界から始めたいという様な話もあったのだけれども、それによって、本当に、アメリカ、官僚機構、大資本に対抗する必要十分条件に辿り着けているのだろうか?
危機感に到達出来ているのかの問題構制を、かつての情況出版的左派性からは、批判的に感じられる限界はなかったのだろうか?
時代が変わっていると沈黙するばかりでは先に進まないし、実は、全く変わっているわけではなく、植草一秀氏の述べている様に、悪化しているのだ。
政治は、安倍自民党に独裁され政党政治と民主主義は破壊されている。
労働運動の内外性として対話方法論、導入部分が完成されねばならないが、実は、組合も資金を集める小資本家の位置に留まっている事の批判から脱しきれない問題点が指摘されていないわけではない。
労働運動こそが、赤色運動、マルクス主義運動、左派運動としての具体的拠点であるのは、確かであるのだが、右派右傾化転回の中で、赤嫌い、左派嫌いも時代的に常に存在しているのであり、政治色を薄める事から、ただ、「金権政治」に対して、「賃金闘争」としての狭義の運動に狭められている事こそが問題であるこの部分に触れるべき時の様に想う。
内外性とは、正規労働者と非正規労働者としての連携であり、『左翼(純粋理想としての批判)と人間の可能性としての論理学』の展開の根本に他ならない。
連帯できない人、協調性を持たない人は、組合運動の彼岸にある様な話は、実は、人間蔑視であり、最たる差別発言ともなりかねない。
パーソナルな牢獄に人間の可能性を封鎖、閉じ込める事は、帝国主義的支配としての教育としての国策であり、そこから、解放するための植草一秀×孫崎享×古賀茂明「アメリカ、官僚機構、大資本」=「金権政治」批判としての根本としてある事は、自然なる「日常的人間」から「歴史的人間」への転換としての問題であり、ある意味、学ばなくては、手に出来ないものがあること、この問題の様に感じる。
更に、×上杉隆としても良いのだが、「金の為ではない、ある意味信念のため、ジャーナリストとしての信義として抵抗しているのだ」
そこに根本があるのではないのか?
力、権力闘争として政治闘争もあるのだが、金に対して金であるのではないし、『資本論』の根本も賃金闘争=金支配=資本主義支配へと逆戻りする事へと歪められている問題点を常に感じないわけにはいかない。
しかし、植草一秀氏は、狭義の赤色理論ではなく、政治的豊かさの中で語り変えているので同意できるものが多くある様に感じる。
更に、×ピケティが今の日本では、広報が必要なのではないだろうか?
まさに、×マルクスの創造的宇宙は、それを越え出ていると考えている。
右傾化の中で、単純赤色化としての左翼ではなく、植草一秀×ピケティ氏の様な豊かさの内容を持って、政治論へと転換する学習会の広がりを繰り返し、労働組合の中でも(人間の可能性の論理学として)鍛えていかねばならない様に感じた。
税制だけを、分配だけを考えるのではなく、人間の豊かさと可能性を解放することこそが、社会主義的転換に他ならない。
金ではなく人間が問題である。当たり前の結論である。
ナウシカの老人「確かにわれらも火を使う。だが、多すぎる火は何も生まない」
(3)一愛読者としてのちきゅう座今後の学習会予定表再掲載
個人的興味の範囲の再掲載で恐縮ですが…。
【4月18日19日】
4/18・19:だれもが幸せになれる経済って??(アースデイ東京2015・PARC 自由学校
https://chikyuza.net/archives/52355
(お祭り的であり、こどもの日生誕祭予行練習的で19日だけでも行きたい気持ちでありますが、夜更かしして、この一文を書いているため今年は、行けないかな?残念…)
【4月25日】(土)
4月25日世界資本主義フォーラム(世界資本主義方法論、ソ連経済論)のご案内
https://chikyuza.net/archives/52375
(レジュメは、掲載されるのでしょうか?岩田弘氏=世界資本主義方法論=入門なら興味津々です。ソビエト論=収容所群島論再考察の必要性も感じます。)
社会理論学会第109回月例研究会(2015年4月研究会)(2015年4月25日(土) 14:00~17:00 、13:10より編集委員会・理事会)
https://chikyuza.net/archives/51906
(学習会が、重なっているため、最も個人的主題に合致しているのは、やはり、廣松渉自然哲学=科学哲学の展開です。)
廣松渉マルクスと哲学を語る―単行本未収録講演集
こちらに、若干の書評も寄せられていますが、
「漢文体でとっつきづらくはあるが、言わんとしているものは極めてわかり易くシンプルでもある事が世間一般に伝わっていないままに放置されているのが残念でなりません」
新書にて、『廣松渉入門』
1廣松哲学入門
2廣松哲学とエコロジー
3疎外論から物象化論へ
4社会主義と共産主義
5唯物史観の根本意相
6物象化論と経済学批判
7廣松単純商品論
8役割と権力
9近代の歴史認識
10構造変動を考える
こんな内容を漢文ドイツ語引用を排して平明に仕上げて欲しい。
4・25<変革のアソシエ>シンポジュウム「戦後70年―東アジアと日本の選択」
https://chikyuza.net/archives/52226
(大きな問題点です。朝まで生テレビの様なごった煮ではない切り口、方向性を見出してほしい。映像として、25日行けない人にも開放してほしい。)
4・25 『4.28』シンポジウム―敗戦70年の日本と沖縄/アジア
https://chikyuza.net/archives/51674
【4月26日】(日)
『さあ「資本論」を読んでみよう』著者余斌氏講演会(2015年4月26日(日)午後2時より)参加費500円
https://chikyuza.net/archives/51924
【5月5日(こどもの日)】マルクス生誕祭(全世界人民が一つになってそれぞれで祝おう、人類解放記念日としよう!)
インターネットにて実況中継、対話の試みを!もう既に始まっています!気持ちの準備を!
【5月23日】
第10回ちきゅう座総会(ちきゅう座運営委員会からのご通知・ご案内)
https://chikyuza.net/archives/52290
【5月30日】(土)
ハンナ・アーレントと未完の革命(まだ掲載されていないようですが予定されているようです)
http://www2.ttcn.ne.jp/~space303mr/
【5月28日】
日韓労働者連帯交流集会
http://www.labornetjp.org/news/2015/0528sando
マルクス生誕祭(こどもの日)まで後16日