2012年4月9日 連帯・共同ニュース第242号
■ 友達からの花見の誘いも多い。街で目につく桜も綺麗だ。その桜も放射能には敏感には反応している。放射能で花弁が変形するのだ。桜は美しさ共に自然を破壊するものに警告を発している。桜の季節はまた山菜取り等の季節だ。僕も毎年郷里の姉が送ってくれる筍などを楽しみしている。でも何とはなしに放射能のことが気になる。こういうことが意識させられること事態がとても嫌なことである。自然の恵みを享受する楽しみが奪われる。これはいつまで続くのか。
■ 5月5日の全原発停止(原発ゼロ)を前にして再稼働の攻防戦の山場がやってきた。政府は原発ゼロが明瞭にする事態を怖れその前に「大飯原発3・4号機」を稼働させ形の上だけでも原発存続を取り繕うとする。これは原子力安全―保安院を中心にした原子力ムラが進めてきたシナリオである。この批判に対し政府は新安全基準の作成という政治的粉飾を施し、政治的パフォーマンスを上乗せして対応しようとする。最低限の安全措置として誰もが指摘するフイルタ―設置や免震棟建設などを外してのことだかである。欺瞞的で詐欺的な安全対策なんてお笑いものだが、笑って済ませるわけにはいかない。人々の生命や安全がかかっているのだからである。
■ 閣僚の会合で新安全基準(?)を承認し、枝野経産大臣が福井県知事などに説明し、地元の理解(?)を得たとして再稼働にGOを出すのが政府のプログラムである。枝野経産省大臣の福井訪問時と政府の再稼働承認時の二つが具体的な焦点になるが、この三週間が再稼働の山場になる。これに対しては関西を含めた現地での諸闘争が準備されている。枝野経産大臣の福井訪問時には福井県庁を包囲して再稼働阻止の闘いだ。また、政府の再稼働承認時には関西電力包囲を中心にした諸行動が予定されている。首都圏では経産大臣の福井県訪問時に「ハンスト宣言」を発し、政府の再稼働承認時には集団ハンストに入る。現在、福井の明通寺住職の断食宣言に呼応した「原発いらない福島の女たち」などのハンストがテント前や各地で続いている。これを継続し発展させた集団ハンストを準備している。経産省前テントを中心に諸行動が準備されている。現地や関西での行動に連帯し、稚拙な再稼働という政府の暴走を阻止するため総力を結集したい。
■ 4月11日(水)は午後6時から日比谷公園中幸門で集会が開かれ、午後7時から関西電力東京支社→経産省→国会へのデモが予定されている。政府の動きに異議の声を!(文責 三上治)