熊王氏への再度の回答

段々いつもの歯切れが失せて来ていませんか?

 

あなたのおっしゃること一般論的には「ご説ごもっとも」なのだが、福島の現場でどっちつかずの言説が一体何の役に立つのか。

すべての根源は疫学の初歩をまったく踏み外して、ひたすら甲状腺がん検診に邁進してしまったこと。一旦このループに入り込めば抜け出すのは容易でない。疫学の基本に沿うならば、福島とは懸隔した地域で同じ検査をする以外にないのです。それを組み込んでいない福島県健康調査とは科学的には全く意味のない「切って切って切りまくれ」のあらさがしに過ぎない。

 

わたしは自分の見解については当ちきゅう座サイトには再三述べて来ている。もし放射線被ばくによるものなら福島原発事故によるものではなく、事故当時15歳-18歳者が0-6歳時点に何らかの被曝を受けたものであると考えるのが妥当である。もう一つにはこれまで触れて来た過剰診断。私は何も自分の見解と違うということ一点を持って異説を排除しようなどとは全く思っていない。ただ、自分が疑問と思うことを正確に述べている。またそれに対する解答も率直に求めているに過ぎない。

中西準子氏のポジションもよく承知しているし、私のこれまで表明してきた諸点について彼女とおそらく隔たるところはないものと信じている。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5485:150713〕