狭山事件の第3次再審請求においては、
三者協議で、東京高裁が検察官に対して証拠開示勧告をおこない、
現在まで136点の証拠が開示されました。
とりわけ、逮捕から47年経って証拠開示された逮捕当日
に石川一雄さんが狭山警察署で書いた上申書は、
教育を奪われていた当時の石川さんが漢字も書けず、
脅迫状を書いたとは
考えられないことを示しています。
先日、静岡地裁は袴田事件の再審開始決定をおこないましたが、
有罪の決め手とされた「5点の衣類」が捜査機関によるねつ造と断じています。
狭山事件においても、石川さん宅のお勝手入口の鴨居から「発見」され有罪の決め手とされた万年筆について、
発見経緯やインクの違い、指紋がないなど疑問が明らかになっています。
このほかにも捜査報告書の開示によって有罪判決の疑問と捜査の不正の疑いが浮びあがっています。
そのなかのひとつが、確定判決が「秘密の暴露」とした自白に出てくる「車の駐車」の問題です。
これについて、証拠開示された新事実をふまえて、下記の通り、自白の信用性、有罪判決の疑問を確かめるべく、
事件発生当日から51年目をむかえる5月1日に狭山現地での検証をおこないます。
ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。
1、集合日時 2014年5月1日(木)午後4時~8時
2、集合場所 狭山市・富士見集会所 第2会議室
(埼玉県狭山市富士見1-1-18 TEL.04-2959-6230)
3、内容
①事前学習会
第3次再審請求の現状と開示証拠の意義
②市内「上赤坂の森」近くの路上での検証
(当時の被害者宅前道路と同様に街灯のない道路)
③検証事項
自白のように午後7時半頃に駐車中の車が見えるのか
有罪判決のいう午後7時過ぎの車の駐車は事実なのか
④集会所での総括会議 (午後8時頃に終了の予定です)
※万年筆「発見」場所のカモイの見学などご希望がありま
したらご連絡下さい。
<狭山事件弁護団事務局>03-6280-3225