石原・猪瀬のこういう東京都が問題なのです:こんなものいらない、利権土建の象徴「新国立競技場」

下記は12月31日付東京新聞朝刊の記事です。

風致地区の景観をぶち壊し、都民の大事な明治公園をつぶし、都営住宅などの住民を

理不尽にも追い出して、しかも財政難の中であるにもかかわらず巨額の税金を投じ

て、利権とコンクリートの塊を国と東京都が率先して建立するという。未来世代がこ

れを見た時に、ああ、何とあの時代の日本人たちは愚かだったのか、と思うに違いな

いでしょう。このまま行きますと、平和と文化の祭典のオリンピックは、利権・土建

と環境破壊の祭典「リドケンピック」になり下がってしまいます。まだ今なら、やめ

させることができます、都知事選挙の大きな争点です。

●東京新聞 高さ緩和前提で募集  新国立デザイン 「70メートルまで可能」社

会(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013123102000115.html

(一部引用)

二〇二〇年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)建設をめぐ

り、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が、デザインコンペの募集要項

で、当時の都の高さ制限の倍以上高い建物を認めていたことが分かった。規制側の都

も、計画案を話し合う有識者会議で副知事が「見直しは可能」と発言していたことが

判明。緩和ありきで計画が進められた様子が浮かび上がった。

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この副知事、何を勘違いしているのでしょう。建物の建設に関する制限など、いわ

ゆる都市計画は、東京都幹部の「私物」ではないのですよ。こんな副知事にはさっさ

と辞めてもらわないと、東京都のまちが、そのうちグロテスクな建物だらけになって

めちゃめちゃになってしまいかねません。それに、この「日本スポーツ振興センター

(JSC)」とかいう文部官僚天下り受け皿の利権外郭団体は、いったい何なので

しょう。こんなところにオリンピック事業を遂行させていて、まともなオリンピック

など、できないのではありませんか。

日本という国は、国土が狭いにもかかわらず、都市計画や土地規制が歴史的に出鱈

目で、それが1990年代以降は、いわゆる市場原理主義アホダラ教の諸君によって、ご

都合主義的に土建屋・不動産屋のための「御用計画」「御用規制」に変質させられて

しまいました。そして、あろうことか、日本の腐った司法が、まるで行政に追随する

かの如く、都市計画や土地規制の公共性・公益性を争う裁判で、土建業者・不動産屋

を利する判決を乱発しています。裁判官という名の「腐敗官僚」は、ひょっとして裏

で「業界」から、甘い汁でももらっているのではないのかと疑いたくなるような惨状

です。

ついでに申し上げておけば、安倍晋三の一の手下で、悪名高き「模造」右翼の下村

博文文部科学相は、この利権・土建の祭典「リドケンピック」を象徴するグロテスク

な建物について、「景観への影響については「そぐわない建物とは思わない」と述べ

た」と報道されています。

この安倍晋三をとり囲む似非右翼のゴロツキどものやることを、東京からブレーキをかける、そのためにも、都知事はきちんとした人を選んで当選させる、その大事な仕事が都民の当面の課題になっています。

●東京新聞 新国立競技場 美観損なうと思わない 下村文科相に聞く 2020東

京五輪特集・連載(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tokyo_olympic2020/list/CK201312140

2000223.html

(一部引用)

二〇二〇年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場(東京)が「巨大すぎる」と

批判されている問題で、下村博文文部科学相は本紙のインタビューに応じ、「八万人

が入ること、席が可動式であることと開閉式の屋根は(五輪招致時に)IOC(国際

オリンピック委員会)に提出した書類にあり、基本的に守る必要がある」と述べ、抜

本的な見直しをしない意向を示した。景観への影響については「そぐわない建物とは

思わない」と述べた。 (森本智之)

新競技場の予定地は百年近く美観が保持されている明治神宮外苑(新宿区)の風致

地区にある。計画案では、この美観が損なわれると指摘されるが、下村氏は「(案の

見直しで)相当、小さくなった。国民の理解も得られると思う」と述べた。

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国民の理解も都民の合意も得られるわけがありません。理解して喜んでいるのは、

利権・土建・ゴロツキ政治家と、そのちょうちん持ちだけです。