福島第1原発事故の原因の究明もしないで原発再稼働に突き進んでいいのか(2)

まずはこのサイトを再びご覧ください。

 

●「正気かよ、再稼働第1号は日本一危険だ(鹿児島・川内原発)」(日刊ゲンダイ 2014.3.26)

http://hibi-zakkan.net/archives/37188769.html

 

鹿児島県では、ほんの少し前、すなわち数千年から数万年前に、恐ろしいほどの巨大な火山活動があったとされています。しかし、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、一方で、地震については12万年前から40万年前くらいまで遡ってその活動状況を調べ、活断層が動く可能性を安全側からみる(実際は見ていないけれど)などと言いつつも、他方で、火山活動については、わずか数千年前から数万年前の動きについて無視を決め込み、非科学的にエイヤーと(というよりも川内原発の事情に合わせて)、わずか半径160km以内にある火山の、ほんのわずかの間についての危険性しか考慮しない、などとしているのです。ご都合主義も甚だしきです。しかし、危険きわまる原発・核燃料施設の安全問題に対してご都合主義で臨めば、近い将来、取り返しがつかないことになるのは火を見るより明らかです。

 

(もちろん、日本国内の多くの火山学者は、各地の原発の中でも鹿児島県の川内原発が火山活動の災禍を受ける可能性が最も高い原発として「危険視」しています。中には、川内原発の再稼働はやめた方がいい、という学者もいらっしゃいます。他にも、西北海道・泊原発や下北半島の原発・核施設などが特に危険です)

 

また、別添PDFファイル「規制委審査、再稼働優先 川内のみ(毎日 2014.3.27)」には、原子力「寄生」委員会が川内原発を「優先審査原発」とし「他原発のモデルケース」として審査全体の加速化を進める方針とした」などと報じられております。この連中は何をトチ狂っているのでしょう。原発審査の加速化など、優先順位を付ける必要もなければ、モデルケースを設ける必要もありません。

 

こんなおかしなことをやっている理由は明白で、そもそも(再稼働)「審査」などというものが、ただ単なる再稼働のための「書類上の儀式」にすぎず、全国の原発は再稼働させることが最初から決まっているということを意味しているのです。そして、この原子力「寄生」委員会のメンバーを選んだ、あの「口先やるやる詐欺」集団=民主党野田政権は、それを重々承知で、そういう「儀式」を厳かに、もっともらしくやれる人間を委員に選んだということを意味しています。

 

地域住民に健康被害を及ぼしてしまうような、言いかえれば、環境に放射能を放出してしまうような原発・核燃料施設は、その可能性が少しでもある限り、すべて「没」にすればいいだけの話です。「没」にするのに、何で時間がかかるのですか。政府は安全な原発だけを稼働させると言っているのですから、原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、素直に安全な原発=言い換えれば、過酷事故を絶対に起こさない原発を「選ぶ」ということだけを淡々とやればいいのです。そのような原発が電力会社によって「用意」されてこないのならば、同委員会は「駄目ですね」と言っておればいいだけの話です。

 

そして、今のような状況下では、大事故を起こさない原発などありません。事故を起こさない原発がほしいのなら、原子炉の設計を一から見直さなければなりません。原発やりたきゃ、一から見直せ、一から出直せ、これは、原発大事故の後ですから、当たり前の当たり前なのです。しかし、原発などなくても電気は足りています。

 

●原発の火山影響規則基準「妥当」…規制委・田中委員長 – 毎日新聞

http://mainichi.jp/select/news/20140307k0000m040094000c.html

 

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<原発再稼働安全審査優先は川内のみ – 毎日新聞:別添PDFファイル>

http://mainichi.jp/select/news/20140327k0000m040090000c.html

 

別添PDFファイル2つの毎日新聞記事は、「情けないくらいに相反するコントラスト」の昨今原発事情を報じる記事です。大事故を起こして大変な事態に陥っている福島第1原発の現場を捨て置いて、再び、原子力安全神話ならぬ放射線安全神話に立脚しながら、福島第1原発から遠く離れた鹿児島・川内原発から、その再稼働を画策しているということを伝えています。

 

馬鹿は死ななきゃ治らない、だから、原子力ムラ・放射線ムラの皆様方には、どうぞご遠慮なく(社会的に)死んでいただきたいものですが、私たち一般の有権者・国民や地域住民が、その馬鹿の巻き添えを食って、馬鹿もろともに「物理的」に滅ぼされることはごめんこうむりたいものです。

 

安全な原発など存在しません。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁は、原発の安全や無事故・過酷事故なしを保障などしておりませんし、従ってまた、有権者・国民や地域住民の命と健康と財産を守るつもりもありません。保障するどころか、守るどころか、「安全神話に立脚せず」などと称して「原発過酷事故は起きる」と居直りを決め、にもかかわらず、「新規制基準」の中身を厳しく引き締めるのではなく、手抜き・いい加減・出鱈目・無責任(あるいは責任回避)・セクショナリズム(独善)・先送り・無内容の「新規制基準」なるものをでっちあげて、その「基準」と比べて実際の原発・核燃料施設が「適合しているかどうか」をチェックすることが「原発再稼働審査だ」などとうそぶいているのです。

 

しかし、ものごとは、机上の空論や会議室内での屁理屈のやりとりや、くその役にも立たない書類の山積みを見ていてはだめです。そんなものは、何の肥やしにもなりません。肝心なことは、3年前の福島第1原発事故以降、日本の全国各地の原発・核燃料施設は、実際問題、ほとんど何にも変わっていない、原発・核燃料施設が二度と過酷事故を起こさないための具体的な原発対策・対応など、ハードもソフトも、まともに何もなされていない、ということを、しかと見定めておかないと判断を間違います。原発現場は、ハードもソフトも「昔のまんま」です。

 

馬鹿の集合体である日本政府と、「悪魔が来りてホラを吹く」の田中俊一以下の原子力「寄生」委員会・「寄生」庁がやったことは、原発・核燃料施設の現場にちょこざいな電源車や非常用バッテリーや給水車を用意したり、将棋倒しゲームに使うような「ついたて」を「防潮堤」と称して海岸べりにつっ立ててみたり、避難訓練などと言いながら「おままごとゲーム」のようなお祭り行事を繰り返しているに過ぎません。耐震度の基準を「数十~数百ガル」切り上げたなどと言っても、それは「審査書」という紙の上で「基準地震動」の数字の大きさが変わっただけの話であって、実際の原発・核燃料施設の施設そのものは、物理的に、根本的に「何にも変わってねーだよ」の状態なのです。原発・核燃料施設の安全を、書類審査と会議で担保するという、馬鹿の中でもきわめつけの「ウルトラ・スーパー・バカ」の最先端を走っていると言っていいでしょう。

 

21世紀日本の最大の亡国詐欺師=「悪魔が来りてホラを吹く」の田中俊一とその取り巻き5人衆=原子力「寄生」委員会こそ、まさに「原発のバカ大将」達です。彼らのくだらない仕業を根拠に原発再稼働など、話になりません。TVや大手新聞などのマスごみが「世界一厳しい規制基準」とか「新基準に適合して安全が確保された」などとはやし立てても、そんなものに具体的な中身は何もありません。再稼働は、そのまま福島第1原発事故の地獄を、そのスケールを何倍・何十倍にもしながら再現させる、日本国の自虐行為・自殺行為に他なりません。アホなことはやめることです。

 

<原発事故、爪痕今も(毎日 2014.3.5)>

この記事で、福島第1原発の現状を確認しておきましょう。

http://mainichi.jp/graph/2014/03/05/20140305ddm001040194000c/002.html

 

1.大量のがれきが手つかずのまま残っている。

(事故後3年もたって、まだ、こんな状態だ。ふざけるなです。このがれき類は放射能に汚染されていますから、これがこんな状態である限り、現場で働く作業員は無用に被ばくが増大してしまいます。福島第1原発の後始末に手を付ける場合には、真っ先にしなければならない仕事です。しかし、福島第1原発ではそうはなっていない。現場で働く人々を軽々に扱い、被爆労働について、その危険性回避をきちんと職場のルールとして定着させていない、この東京電力という会社のどうしようもない出鱈目体質が、このがれき散乱放置に出ているのです。現場作業員は、東京電力の「管理者ども」から、人間として見られるのではなく、使い捨ての作業ロボットとして見られています。一度、この連中と、現場を交代させてみてはどうでしょう)

 

2.規制委が報道関係者の同行を受け入れるのは昨夏の汚染水問題発覚後、初めてだ。

(何、隠してんだ、馬鹿野郎!!。事故現場を事故後いつまでも隠し続け、報道させないなんぞ、許されることではない。「悪の帝国」などと悪口を言われていた旧ソ連以下ではないか。さっさと取材・報道自由の体制をとれ。隠せば隠すほど、疑心暗鬼は広がり、政府や東京電力やその他の原発・核燃料施設関係者への不信や疑念は拡大するばかりである。一方のマスごみの方も、報道規制する方と「共存」「もたれあい」「腰抜けちょうちん役」をやっていて情けない限りである。こんな報道妨害に対して、業界として、何らかの断固たる措置をとれんのか。国の存亡がかかっているのだぞ。それでもあんたらジャーナリズムなの? と言いたくなるね)

 

3.4号機では使用済み核燃料プールで核燃料の撤去作業が始まった。

1~3号機の使用済み核燃料はどうなっているのか。危ないのは4号機だけではなく、1~3号機も似たりよったりだ。ともかく1~3号機の使用済み核燃料プールが危ないのだ(たとえば、再度、東日本大震災並みの地震や津波が福島第1原発を襲ったらどうなるか想像してみたらどうか)、ということだけでも報道しろよ。当事者能力なしの無責任会社・東京電力の言うがままに、チンタラ・チンタラやっていて、いいはずがないではないか(1~3号機の使用済み核燃料撤去は、はるか先の将来計画になっている)。柏崎刈羽原発再稼働準備をやめさせて、こっちに全力を集中させるような報道をしろよ。

 

4.3号機原子炉建屋からの放射線量が高い、3号機付近では放射線量が高く、アクセルを踏んで通り過ぎる。

何故、3号機付近が、このようにとりわけ放射線量が高いのか。それは3号機の爆発が水素爆発ではなかったからではないのか。核爆発説があり、これがきちんと検証されていない。近々ご紹介するが、3号機については、CO(一酸化炭素)爆発説も出てきているようだ。1号機の爆発と3号機の爆発の違いさえもはっきりさせられないでいて、何が原発再稼働か、バカモノ。

 

5.護岸付近では、海への汚染水漏れを防ぐための遮水壁を建設中だ。

遮水壁は、凍土方式のものだけではだめで、その外側にもう一つ、かつて3年前に馬渕澄夫首相補佐官(民主)が検討していた「鉛直バリア(ベントナイト・スラリーウオール)方式」の遮水壁を建設せよ。二重の壁にしておいて悪いことはないはずだ。そして、さっさとやれ。

また、遮水壁に加えて、防潮堤も必要である。福島第1原発をまた再び大津波が襲えば大変なことになる。柏崎刈羽原発に設置した防潮堤を福島第1原発へ移動・移管せよ。