連休が今日で終わる。ああ、已んぬるかな。
連休は事前には長大で輝いて見える。なんでもできそうな素晴らしい大型連休。ところが、連休に突入すると突然連休は収縮して徐々に光を失い、過ぎ去ると短くて暗いものとなる。終わってみると、この連休には何もなしえなかった、溜まった仕事も片付かないこととなる。例年のことだが、連休とは不思議なものだ。
その連休最終日は、夢の島で公益財団法人第五福竜丸平和協会の理事会だった。評議員会に提案する3月末で締めた年度の決算案と、事業報告案の審議。協会の事業はすべて西暦表示だ。いまどき、どこでも当たり前のことだろう。ところが、役所に提出の書類だけは、元号表示となるので、煩わしいことこの上ない。おそらくは、ビジネスに携わる者の圧倒的多数は元号廃止論者ならん。
4月以後の新年度の事業計画を建てなければならないが、これに少々問題がある。1976年の開館から今年で42年。展示館の改修が必要な時期になっている。今年ようやくその改修工事に着工の予定となった。これに伴い、7月以後来年3月末まで展示館は閉館のやむなきに至る。
休館予定は《18年7月1日⇒19年3月31日》である。となると、東京都からの平和協会への委託料も大幅に減額となることが予想される。財政のピンチを回避しなければならない。
そこで、本日は、平和協会の立場で、広報活動を買って出る。皆様に幾つかのお願いを申しあげたい。
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公益財団法人第五福竜丸平和協会が運営を委託されている第五福竜丸展示館は、念願だった大規模改修工事に着手することになり、その間休館いたします。
本年7月1日から工事に着手し、来春4月2日にリニューアルオープンいたします。展示物も新しいものに替え、充実した映像展示もできるようになります。休館前にも、そして休館明けの新装なった第五福竜丸展示館にも、ぜひお越しください。ボランティアの説明員が丁寧に解説いたします。
アクセスや展示の内容については下記のURLをご覧ください。
http://d5f.org/kyokai.html
実は、9か月もの休館に関連して皆様にお願いがあります。
一つは、休館中も核なき世界を目指す第五福竜丸の航海が途絶えることはありません。展示館外で平和協会の活動にご協力いただきたいのです。
あなたの地域で、自治体で、学校で、あるいは市民団体で、第五福竜丸のパネル展を開催していただけないでしょうか。
平和協会は第五福竜丸の被災をはじめとする核被害の展示パネルセットを貸出しています。毎年20~30か所で、パネル展が開かれています。これを、今年はもっと多くの場所で実行したいのです。たとえば、文化祭で、夏祭りで、市民集会で、人の往来する場で…。
展示パネルは、当館の常設展示をコンパクトにした内容で、さらにマーシャル諸島の核被害や第五福竜丸の歴史に関する展示物、現物資料などの貸出が可能です。協会の学芸員による講演会もお引き受けいたします。
☆当館の常設展示に沿った基本的な20枚組パネルセットの場合の内容や費用は以下のとおりです。
【主な内容】
第五福竜丸の被災、ブラボー実験、事件のスクープ、乗組員の被害、久保山愛吉さんの死、マグロ騒動、放射能雨、原水爆禁止の声の高まり、マーシャル諸島の被ばく者、世界の核実験、ラッセル=アインシュタイン宣言、保存運動、エンジンと展示館など
【サイズ】
A2(42cm×59cm)20枚
【貸出費用】
5千円~1万円+送料実費(宅配便3000~4000円程度)
☆また、20枚組パネルセットを増補しより詳細な42枚組パネルセットの貸し出しは次のとおりです。
【主な内容】
第五福竜丸被災、ビキニ事件の写真、解説に加え、マーシャル諸島の核被害パネル12枚を含む。
【サイズ】
B2(52cm×73cm)42枚
【貸出費用】
3万円+送料実費
☆その他、「マーシャル諸島の核被害」や、「世界の核被害写真パネル」セットもあります。その他、現物資料や講演会などの組み合わせ企画の相談に応じます。
下記にご連絡ください。
TEL:03-3521-8494 FAX:03-3521-2900
E-Mail:fukuryumaru@msa.biglobe.ne.jp
☆大型展のご案内
博物館や歴史資料館、郷土資料館、自治体主催の催しなどの特別展として、大型展示企画用に展示を構成いたします。
*ビキニ事件展示パネル60枚組(B2判)、もしくは42枚組
*マーシャル諸島の核被害に関するパネル等
*大漁旗
*船体タペストリー
*現物資料50~70点
【過去の実施例】
高知市、立命館大学国際平和ミュージアム、広島平和記念資料館、長崎原爆資料館、枚方市市民ギャラリー、茨木市、多摩市、串本市、丸木美術館、コープみやぎ、西東京平和のつどい等
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☆ 第五福竜丸平和協会では、第五福竜丸の維持管理と財団の活動を支える賛助会員を募集しています。
皆様のご好意により第五福竜丸はこれからも航海を続けていくことができます。
ぜひとも寄附のご協力、会員としてご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。会員には、機関誌「福竜丸だより」をお送りします。
☆会員としてのご支援
1.賛助会員
第五福竜丸だよりはじめイベントのご案内などを差し上げます。
(年会費:個人5千円、団体1万円)
2.ニュース(福竜丸だより)会員
会員様のご自宅へ「福竜丸だより」をお送りいたしております。
(年会費:個人2千円 )
☆今回のみの支援
会員としてではなく寄附も受け付けております。 ご支援いただけると幸いです。
*賛助会費等も税制優遇措置の適用を受けます。
*当法人は平成23年10月26日付で税額控除対象法人になりました。
[賛助会費及び寄附金-2,000円]×40%が所得税額から直接控除されます。
具体的な寄付の方法については、下記URLをご覧ください。
あるいは、電話等でお問い合わせください。
http://d5f.org/contribute.html
(2018年5月6日)
初出:「澤藤統一郎の憲法日記」2018.5.6より許可を得て転載
http://article9.jp/wordpress/?p=10316
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion7621:180507〕