お陰さまでちきゅう座は今期で11年目を迎えることになりました。これもひとえに会員、読者とりわけ投稿者の皆様方のお陰と心から感謝いたしております。
今回は総会後に「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表の醍醐聡さん(東京大学名誉教授)をお招きして、「公共放送としてのNHKの現状」についてのご報告をしていただくことになっております。今更申すまでもなく、今日メディアは危機的な状況にあります。その代表格がNHKという公共放送です。NHKは誰のためにあるのでしょうか、まさか、(政府のスポークスマンとして)政府の御用を務める=大本営発表(アベチャンネル)のためにあるのではありますまい。しかし、政権側ではそのように考えておられる方々もいるようです。例えば、2月8日、9日の衆議院予算員会で高市総務相は、政治的に公平であること等を定めた放送法第4条に違反する放送を繰り返した放送事業者に対しては電波法第76条第1項を適用して停波もあり得ると答弁しています。これは露骨な恫喝です。あるいはNHKの籾井会長は、臆面もなくNHKが政府寄りの放送をすることは当り前のことと発言をしています。NHKのニュースでは、実際にこの間の安保法制化反対デモや秘密法反対の集会やデモなどはほとんどまともには報道されていません。
お気に召さない放送キャスターの降板(民放の岸井成格氏や古館伊知郎氏、NHKの国谷裕子氏など)、放送時間の改編(「クローズアップ現代」の時間を夜遅くに、また「報道特集」を深夜に回すなど)は、このところ日常茶飯事に行われています。醍醐聡さんをその共同代表とする「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は、このような公共放送としてのNHKの在り方に厳しい目を向け、NHKを真に国民のための放送、その本来あるべき姿を実現するために、多くのメディアOBの方々と共に活動されています。まさに我々の問題としてのNHKの在り方の問題をご一緒に考えて行きたいと思います。
日時:5月21日(土)1:15より受付開始~4:50終了予定
場所:明治大学駿河台校舎・研究棟第9会議室(2F.)
当日の予定は以下の通りです。
1:30~2:50 ちきゅう座総会
3:15~4:00 記念講演(醍醐聡)…4:00~質疑応答(討論)
総会後は、いつものように親睦会を近くの居酒屋で行います(予算3000円)。こちらにも多くの方にご参加いただきたいと願っています。
ちきゅう座運営委員会/運営委員長:岡本磐男(東洋大学名誉教授)、事務局長:松田健二(社会評論社)
連絡先:090-4592-2845(松田)
(総会、講演会を含めて参加費は無料です)