経産省前のハンガ―ストライキと座り込み闘争の開始!

2011年9月12日 連帯・共同ニュース第149号

■   野田新政権では発足の早々に経産大臣が失言で辞任した。野田政権にとっては痛手であろうが、そのことより僕らが注目するのは経産省の動きである。経産省は原発再稼働に向けて密かに動き出す準備をしてきたと言われてきたが、野田内閣は鳩山・菅政権とは違って「脱官僚」ではなく官僚とも協力体制を敷くことを公言しているのだから大臣の交代によって、それが一層加速するのか、どうかである。脱原発のために経産省の動向を注視し、僕らはそれに対決しなければならない。9月11日の経産省包囲行動や新宿行動は原発再稼働→原発保持を目論む経産省に対する闘いの宣言であり、これは9月19日全国的集会(東京は明治公園)や行動につながっていくものである。9月11からは経産省前でハンガ―ストライキと座り込みが始まっている。

■   経産省の正面では上関から上京したメンバー含む4人の若者が「将来を想うハンガ―ストライキ」に入っている。朝8時から17時30分の間である。19日まで。これは文字通り将来を想い「原発の廃止」を願っての行動である。中国電力による上関原発建設の廃止や原発再稼働阻止→原発廃炉を要求してのことである。福島の現地では子供たちを放射能汚染からどう守るかが切実な課題になっているように、原発との闘いは世代的な闘いでもある。ある意味では若い世代の方がより切実な闘いといえる。ハンガーストライキに入った若者の行動は世代的な要求を象徴するものと言える。この現場から少し離れた経産省の一角では9条改憲阻止の会の面々による座り込み闘争が開始されている。「原発再稼働を絶対に許さない」という宣言を掲げ、テントを張りながらの9月19日(祝)までの行動だ。夜はテントの内に寝泊まりしての24時間行動である。

■ 気がつけばいつの間にか既成事実(原発再稼働→原発保持)の積み重ねになっていたというような原発再稼働を許してはならない。日本の権力と社会は「成り成りて」というように事が進んで行く特質がある。古代からの社会のありようと言われる。成るように成っている結末が原発再稼働→原発保持であるということになってはならない。権力はそれを狙った動きをしているのであろうが、僕らはこの日本社会のありようを根底から変えなければならない。脱原発には原発の存在を許してきた日本社会との深い射程を持った闘いであり、そこにまた日本社会の未来もかかっているのだ。自己や他者を励ましめげることなく歩まなければならぬ。経産省前に駆け付け共に闘い9月19日に向かおう。昼夜いずれの時間でも良いから参加を訴える。(文責 三上治)

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