みなさまご承知の通り,自民党の「文化芸術懇話会」とやらに参加した国会議員らが,あの作家の百田尚樹を呼んで,なにやらよからぬ会合を開いていたと思ったら,そこでとんでもないことを言い合っていたことが明らかとなりました。事細かくご説明する必要もなく,既にマスコミ報道やネット情報が山のようにあります。
しかし,自民党の本当の姿・本音・正体は,これだけではありません。現在進行中の「戦争法制」をめぐる国会論議では,安倍晋三政権の閣僚や自民党幹部達の支離滅裂の説明が続き,「九条の会」事務局長で国文学者の小森陽一氏が「日本語を使うすべての人が日々国会で冒涜されている」と述べています。
●小森陽一氏発言他:東京新聞「安保法案反対」立憲デモクラシー 「賛成派と公開討論を」政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015062502000139.html
1.「報道圧力問題」と自民党・文化芸術懇話会,百田尚樹
(1)(別添PDFファイル)「報道圧力」問題、4氏処分(東京 2015.6.28)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015062802000119.html
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自民党の谷垣禎一幹事長は二十七日、党本部で記者会見し、党内の若手議員による勉強会で安全保障関連法案をめぐって報道機関に圧力をかけるような発言が相次いだ問題で、会を主宰した木原稔青年局長(衆院熊本1区)を一年間の役職停止とし、事実上更迭する処分を発表した。問題発言をした大西英男(東京16区)、井上貴博(福岡1区)、長尾敬(比例近畿)の各衆院議員も厳重注意処分にした。今国会成立を目指す法案審議への影響を懸念し、早期の事態収拾を図った。
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◆「広告なくせ」は大西氏 昨年、女性蔑視やじで謝罪(上記東京新聞記事より)
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(中略)自民党の若手議員の勉強会で報道機関に圧力をかけるような発言をしたとして二十七日に厳重注意処分を受けた衆院議員三氏のうち、大西英男氏(東京16区)は昨年、国会審議中に女性蔑視のやじを飛ばして謝罪に追い込まれたのに続く問題発言となった。
大西氏は昨年四月、衆院総務委員会で野党の女性議員に「早く結婚して子どもを産まないと駄目だぞ」とやじを飛ばしたことが七月になって表面化。女性議員への電話と自身のホームページ(HP)で謝罪し、党執行部から厳重注意も受けた。大西氏は今回勉強会については、二十六日のHPで「マスコミを規制したり党内議論を封殺することを目的に開かれた会合では決してない」と説明していた。
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● 東京新聞 「心より反省」一方で「支持者から激励」 大西議員、HPに記述 政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015062902000121.html
(2)ウィキペディア 自民党・文化芸術懇話会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E8%8A%B8%E8%A1%93%E6%87%87%E8%A9%B1%E4%BC%9A
(3)報道圧力 自民議員雲隠れ(毎日 2015.6.29)
http://www.nikken-times.co.jp/entertainment/20150628.0/1435441234.html
(一部抜粋)
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自民党若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」で出た報道機関への庄力を求める発言が、波紋を広げ続けている。27日未明放送のテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」に出演予定だった自民党議員が、直前に出演を辞退した。懇話会を巡る問題で批判を浴びるごとを懸念する党本部の意向もあったとみられる。同党は関係議員の処分を発表するなど火消しを急ぐが、発言封じともとれる姿勢に野党は反発。有権者の不信を招く可能性もある。
<自民党文化芸術懇話会(25日)の主な発言>’
口大西英男氏(東京16区、当選2回)
マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番だ。文化人や民間人が不買運動を経団連などに働きかけてほしい。
口井上貴博医(福岡1区、当選2固)
福岡青年会議所の時にマスコミをたたいた。なるほどと思ったのは、広告収入をなくすのとスポンサーにならないことだ。
□長尾敬氏(比例近畿、当選2回) ,
沖縄の特殊なメディア構造を作ってしまったのは戦後保守の堕落だ。沖縄タイムスと琉球新報の牙城の中で、沖縄世論のゆがみ方をどうただすか。
□百田尚樹氏(作家)
沖縄の二つの新聞社は頭にくる。つぶさないといけない。
※出席議員への聞き取りなどによる
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(3)関連サイト(たくさんありますので,適当にピックアップしました:精査したわけではありません)
●「読んでない」けど「沖縄2紙ひどい」 自民勉強会参加の議員 沖縄タイムス+プラス
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=121783
●「新聞潰せばいい」発言が出た「文化芸術懇話会」所属議員と日本会議の浅からぬ関係――シリーズ【草の根保守の蠢動 第10回】 ハーバービジネスオンライン
2,「女性(議員)蔑視ヤジ」問題
(1)「女性蔑視やじ」1年、意識改革 名ばかり(東京 2015.6.18 夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015061890135618.html
(2)「ヤジ」男は鈴木章浩都議,野島善司都議は「僕だって言う」と同調した男です。(記事参照)
●ウィキペディア 鈴木章浩(東京都大田区)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E7%AB%A0%E6%B5%A9
(一部抜粋)
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2014年6月23日、東京都議会における自らのセクハラ発言を認め、会派「東京都議会自由民主党」を離脱し、新たな会派「都議会再生」を結成した[10]。それにともない、東京都議会の総務委員会の副委員長も退任した(委員として留まる)。一方、議員辞職は否定している[11][12]。なお、会派は離脱したものの、自由民主党には対しては離党届は提出しておらず、党籍はそのままである。党からも離党勧告や除籍等の処分は下されなかったため、現在も自由民主党の党員である。
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●野島善司という都議会議員・・ ヒロくんの気ままな報告 – 楽天ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/hirokun2010/diary/201409190000/
(野島善司はウィキペディアがありませんでした)
*野島善司(東久留米市)
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/membership/number125.html
(3)朝日新聞デジタル:女性都議へのヤジ問題に関するトピックス http://www.asahi.com/topics/word/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E9%83%BD%E8%AD%B0%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%83%A4%E3%82%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C.html
3.安保関連法案をめぐってプッツンした人々(斉藤美奈子『DAYS・JAPAN 2015.7』)
http://www.daysjapan.net/about/index2.html
(一部抜粋)
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「法的安定性や論理的整合性は確保されている。まったく違憲との指摘はあたらない」「まったく違憲でないという著名な憲法学者もたくさんい
る」と諮った菅義偉官房長
官(4日の記者会見で)。おりしも6月3日に憲法学者171人(後に200人近くまで増加)が安保関連法案に反対し、廃案を求める声明を出したばかり。で
は「違憲でないという著名な憲法学者」の名前を教えてくれよ、というツッコミが入るも、菅氏,答えられず。
(中略)「こういう人を呼んでくるのが間違いだ」「党の方針ははじめから決まっている。あくまで参考意見で大ごとに取り上げる必要はない」と
ブチカマしたのは自民党の二階俊博総務会長(6日収録のテレビ番組で)。それじゃあなぜ審査会に識者を呼んだのかという話である。ゲームに負
けた途端にゲーム自体が無効だといいだす。まるでヤクザの論法だ。
「憲法学者はどうしても9条2項の字面に拘泥する」という自民党・高村正彦副総裁の発言(5日の役員連絡会で) もお笑いぐさだ。憲法学者が憲
法の字面に拘泥するのは当たり前でしょーが。
そして中谷防衛大臣のこの発言。「現在の憲法をいかに法案に適用させていけばいいのか、という議論を踏まえて閣議決定を行った」(5日の安保
特別委で)。憲法「を」法律「に」適用させる。おいおいおい、それではまるで反対だ。ついつい出ちゃった自民党の本音?
こんなキレた人たちが牛耳っている行政府と立法府。安保法案、絶対廃案にしないとヤパイよね。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5450:150630〕