今回は、ジェニファー・ジョーンズとジャン・ギャバン。二人とも忘れられない名優でしたね。ともに語れる友人が少なくなってしまい、それに、断片的なシーンは思い出せても、残念ながらストーリーは忘れてしまっている。菅沼さんはさすがにプロ、『スクリーン』の記者出身。思い出とともにお楽しみください。
私にとっては、正直なもので、「終着駅」はウィリアム・ホールデン、「慕情」はモンゴメリー・クリフトの印象の方が強い。ジャン・ギャバンの「望郷」は「ぺぺ・ル・モコ」という原題の方を思い出す。1956年、池袋のフランス座で「第三の男」との二本立てで見ている。「地の果てを行く」(1935年)、「我らの仲間」(1936年)は、1960年シナリオ研究所の夜間生で通っていたとき、登川直樹さんの解説で見たことになっているが、すでに忘却の彼方である。
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<菅沼正子>映画評論家。静岡県生まれ。著書に「女と男の愛の風景」「スター55」「エンドマークのあとで」。1972年第45回アカデミー賞、1973年第46回アカデミー賞を記者席で取材。NHKラジオ深夜便で「菅沼正子の思い出のスクリーンメロディ」を2002年から2005年まで担当。地域のミニコミ誌「すてきなあなたへ」(佐倉市)の終刊2015年まで「菅沼正子の映画招待席」を執筆。
初出:「内野光子のブログ」2023.12.20より許可を得て転載
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