被ばくを受ける、危険な「電力」原発

年始めに襲った能登半島地震。いまボランティアも入り復興へ向けて支援が進む。

「いつか起きるかもしれない」と、原発への不安をつのらせている石川県・福井県の風下に当たる1)岐阜県民の一人である私。停止していた滋賀原発の情報はやっと5日頃から出始めた。「異常は見られません」の言葉は信用できない。

そして知った珠洲市の住民たちが原発を止めた話2)。もしそこに原発があったなら、もし稼働していたならとぞっとする。

13年前の、3.11東電福島第一原発の事故を思い出す。

多くの人が避難を余儀なくされ、想像を絶する苦悩を経験した。慣れない土地での暮らしと生計、健康への不安を抱え、子どもも若者も大人も年寄りも、しなくてもよかった苦労を背負い込んだ3)

「避難計画」は役に立たない。知らされなければならないことも知らされず、無駄な被ばくをどれだけ多くの人たちが受けたことか2)。苦労の道を、病との闘いを、未だに続けなくてはならないでいる。

 

2月25日岐阜県図書館で、2014年関西電力大飯原発3・4号機運転差し止めを命じた樋口英明元裁判長の講演会が開かれた。

「止める」「冷やす」「閉じ込める」の、人が管理しなければならない原発、管理が出来なくなった時、想像を絶する被害をもたらす原発の本質を分かりやすく私たちに伝えた。原発は自国に向けた核兵器だとも。

 

いのちを脅かす危険な「電力」など必要だろうか。

毎日たくさんのイルミネーションで飾られている私たちの町の駅。昨今の厳しい生活で家庭内では節約々だけど、電力は必要以上につくられ、使われているのではないかと思う。それでも原発を動かさないと電気が足らないと言うならば、いのちの危険を防ぐために、みなはもっと頭をひねり、電気を節約する生活を考えるだろう。

 

日本は世界一の地震国、いま地震活動期真っ只中。四季をめでてきた生活は近年変わり、地震への不安は高まっている。あの3.11の東北大震災の時よりも、その不安は高まっている。

「想定外」や「風評被害」などはあり得ない

いますぐ、原発を止めよ

子どもたちのいのちを、地球を、被ばくから守れ

 

私たちは、私たちの代表である地元や原発立地県の議員たちや首相・大臣たちに、言いたい。「原発はいらない」「いのちを守れ」と。

 

 

注)

1.3・11「祈ろう 歩こう 脱原発パレード岐阜」に1200人の参加者。: 団塊のブログ こだわりの「物」がたり (cocolog-nifty.com)

「ふくい・あいち・ぎふ・みえ 福井の原発から風向き調査プロジェクト」

2.<オンライン企画>能登半島地震から考える原発と避難 | 原子力規制を監視する市民の会 (kiseikanshi.main.jp)

  1. 3. https://no-genpatsu.main.jp/

2024年2月16日玄海原発訴訟ニュース 意見陳述 菅野みずえ

福島の記録 ― 福島県浪江町 菅野みずえさん (fukushimatestimony.jp)

                                20240225記

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5204:240227〕