東京都の杉並区立郷土博物館分館西棟1階展示室で、「日本被団協ノーベル平和賞受賞記念 被爆者の声を受け継ぐ」と題する展示会が、9月15日(月・祝)まで開かれている。
展示会の実施団体は「核なき未来を 杉並の会」。同会によると、展示会の狙いとその内容は次の通り。
「広島・長崎への原爆投下から80年。被爆者の高齢化が進む中、記憶の継承は容易ではありません。昨年(2024)、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は核兵器廃絶の功績でノーベル平和賞を受賞しました。その源流には、昭和29年(1954)のビキニ水爆実験への抗議運動と、杉並の魚商組合から始まった原水爆禁止署名運動がありました。この運動は世界に広がり、昭和30年の第1回原水爆禁止世界大会、そして翌年の日本被団協結成へと繋がります。
本展示では、被団協代表委員・田中煕巳(たなか てるみ)さんの受賞スピーチを中心に、被爆者の方々の世界への訴えを紹介します。語り継がれる記憶に、共に耳を傾けてみませんか」
★期間限定展示
9月7日(日)から同15日(月・祝)まで「被爆した少年の衣服(八王子 平和・原爆資料館蔵)」
★ゲストトーク―語り継ぐ記憶―
8月24日(日)「幼少期の被爆体験」西尾睦子氏(杉並光友会)
8月31日(日)「授賞式に参加して」横山えみ氏(杉並光友会副会長)
9月15日(月・祝)エンディング企画「光友会の活動を次世代へ」久保田朋子氏(杉並光友会会長)
◆会場 杉並区立郷土博物館分館西棟1階展示室の住所=杉並区天沼3-23-1(天沼弁天池公園内)
◆交通案内 JR中央線、東京メトロ丸ノ内線荻窪駅北口から徒歩10分
◆開館時間 午前9時~午後5時
◆休館日 毎週月曜日・毎月第3木曜日
◆観覧料 無料
◆問い合わせ 杉並区立郷土博物館分館 電話 03-5347-9801
(岩)