(10)真の貧者はそこには立ち寄らない。この欠席裁判と日本の今ある暗黒と絶望状況。(付録:ピケティ『21世紀の資本』具体的内容とは。)

毎日のように、老人たちの悲鳴が報道されている。

行方不明となる認知症の老人たち。認知症でなくとも93歳の交通事故加害者の悲鳴。自動車事故の悲劇の特殊性は報道に乗るがその影にも無数の悲劇のドラマがあることだろう。

今年の数々の殺人事件の周辺の家族親族のドラマも同様である。

自殺者の家族にまで。生きている事が憎くてたまらないヘイトの疼きを子供たちは、その社会から感じ取り自身でもどうする事も出来ない状況にある。もはや、スマホ文化の中で誰もそのいじめ地獄を止めることが出来ない。

 

いよいよ「朝まで生テレビ」にまで。夕方のニュースを担当する渡辺宜嗣氏からも、むしろ遅すぎる日本の貧困と介護社会、日本に絶望している国民は、この地獄へと無責任に子供をもはや生み出さない。

日本は、あらゆる意味で壊れ、手の施しのない段階に来ているのだ。即座に、方向転換しなくてはならない。それが、出来る声を出せる者は、どの位いるのだろうか?

 

いよいよ地獄期へと突入した日本政治の狂気。テレビは、それを何も伝えない。能天気なCMとバライティ番組に席巻されている。まともな人は諦めて見向きもしない、そして絶望している。

 

ちきゅう座にまでたどり着く人々も少数派であり、本当の意味で苦しんでいる貧者そのものはここまでたどり着けていない、また、ちきゅう座もそれらの真に苦しんでいる人々に開かれていない反省点もあるのだろう。

 

青山学院大学ピケティ集会の場は満杯であったが真の貧者は多分、そこにもたどり着けない同様の問いを持っていた様に思われた。

https://chikyuza.net/archives/56996

 

上村雄彦先生の話は面白かったのでまず紹介しょう。

 

膨張するギャンブル経済

●世界の実体経済の規模(2012年):  72.2兆ドル(8666兆円)

●金融資本:             901兆ドル(10京8144円)⇒実体経済の12倍

 

これは、資本主義フォーラムのカジノ金融資本主義の指摘と同じもの。

これは、本来、今からでも明日でも即座に、改善していかねばならない状況であるが、誰も重い腰を上げられずにいる。また、その犠牲者である、貧者は、ピケティ氏の言うように、それを知るための教育からも知性からも弾かれているのだ。

 

相対的貧困率の国際比較の図がある。

社会民主主義の国、スウェーデンなどに対して、日本、アメリカは、超資本主義の国として、前回の池上そうだったのか2時間スペシャルで述べられていた様に、貧困率が高いと言う図になっている。

しかし、ここには、ロシアや中国、後進国の記述がない。それは、更に、データーのない「下には下がある」「更なる地獄がある」そのちきゅう状況としての貧困地獄が、広がっている、「生まれの不幸を恨むしかない」と言う半ば諦めのブルジョワ中流の会とならざる負えない限界を持って捉えられているのではないかと感じたりもする。

「蜘蛛の糸」の構図がここにある。

結局自分しか救えない。「羅生門」の構図の中に、もがいている餓鬼地獄が、資本主義の本質であるのだ。綺麗ごとしか言わない安倍政治、一億総餓鬼地獄の一員とはなりたくないとしながらも、良識、良心は、漂流している。一瞬、一瞬が真剣勝負でなくてはならない。

 

上村雄彦先生の講演が近日またあるようです。写真がうまく撮れていなくてすみません。

http://revolutio.exblog.jp/22472346/

 

水野和夫先生は、『歴史の危機と資本主義の終焉』にて知名度をあげている。

資本主義が終焉を通り越して、もはや不正を侵さないと資本(利潤)の蒐集できない。

ガルブレイスの引用から「株主も時代遅れ」と説明されていた。しかし、終焉論が、理念的段階でつかみどころがない部分も既に、資本主義フォーラムでの指摘がされていた通りでもある。

 

マルクスの言うように、資本主義は必然的自滅して、社会主義へと向かうのか?

しかし、自滅を待っているが故に、現在の日本の餓鬼地獄があり、無駄な血が流されている生き地獄、更には、戦争法である。末期症状である。

 

終焉させる意思の結集が必要であり、水野先生にも是非、植草先生、オールジャパン「平和と共生」としての知性としての共同声明をしていただき、不当に伸ばされているが故の終焉オーバーの悲惨を回避する良心の共同声明をお願いしてきた。

 

サンデーモーニングの「風を読む」ではないが、ここでも政府批判は、自重されてたのだろうか?

 

(7)その3《知の共産化》私有財産・競争原理・死の人間学

 

さて、私有財産論を予定していたが、またも時間切れなので、順延します。

代わりに若干のピケティ資料。

AERA

15.2.23 No.8

 

ピケティ×佐藤優

 

「共産主義に魅力を感じたことはありません」。棚が空っぽの店が並ぶ光景を目の当たりにして確信した。p9

 

「正直、マルクスの『資本論』はとても分かりにくく、あいまいです。読むのはとても苦痛です。「労働力商品」についてマルクスが何を言いたかったのか、私にははっきりわかりません。p12

 

この後、簡単に資本論の解説を佐藤優氏が語っていますが、このくらいの内容であるなら果たして、資本論の長さは必要なのだろうか?

 

未完の資本論を現代的に作り直せないものだろうか?

 

それが出来るなら苦労はしないと言う事だと思うがしなくては先に進めない。

 

AERA

 

15.8.10 No.34

 

佐藤優特別編集長 終わらない戦後

 

リベラルの衰退、日本の反知性主義的状況について。

 

【集会予定】

11・9ルネサンス研究所シンポジュウム 安保法制に反対する学生たちは何を考え、何を展望するのか?

― 学生ハンスト実との対話

https://chikyuza.net/archives/57276

 

柄谷行人

http://www.kojinkaratani.com/jp/

 

(ここより下の書き込み、以下は、あくまでも要望する企画案です)

首都圏革命会議としてのウッドストックを越える企画を是非、2018年マルクス生誕祭として、ハロウィンを越えて、資本主義を終焉させたいですね。

 

実践的、オールジャパン、カリスマ著名人会議

 

植草一秀、柄谷行人、佐藤優、山本太郎などなど「朝まで首都圏会議」

 

やれないかな~

 

小学館

http://www.shogakukan.co.jp/magazines/series/025000

小学館デカいですね。カムイ伝第三部開始していただくように応援メール出していきたいと考えたりしています。

 

(8)ちきゅう座のライバルは阿修羅掲示板である(情報集)その他

http://revolutio.exblog.jp/22460315/

http://revolutio.exblog.jp/22448724/