■03・21 アジア記者クラブ3月定例会
朝鮮学校「無償化」除外、何が問題か
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●主催 アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会
日時:3月21日(木)18時45分~21時
会場:明治大学リバティタワー7階(1074教室)
東京都千代田区神田駿河台1-1
JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
費用:ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方1000円
朝鮮学校の生徒・家族=無料
ゲスト:鄭栄桓さん(明治学院大学教員)
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による3回目の核実験実施を受けて、神奈川県
と埼玉県で朝鮮学校への補助金の打ち切りが両県の知事から発表された。大阪府、東
京都、宮城県、広島県に続く措置だ。補助金を支給している兵庫県と京都府への圧力
も強まっている。打ち切りの理由はいずれも、拉致事件や核実験を行う北朝鮮と関係
の深い朝鮮学校に補助金を支給することは「県民の理解が得られない」という内容
だ。本当にそうなのか。
因果関係がない中で、流言飛語の類の“世論”が作られているのではないか。今回
の措置によって存続が危うくなる朝鮮学校も出てくるからだ。なぜ朝鮮学校が設立さ
れなければならなかったのか。朝鮮学校は、幼稚園(班)から大学校まであるように
日本の教育課程にあわせて設立されているにもかかわらず、学校教育法が適用されな
い各種学校の扱いを受けたままだ。朝鮮学校には、朝鮮、韓国、日本の三つの国籍の
生徒が通っている。朝鮮語のカリキュラムがあることが特徴だが、北朝鮮の実情を知
らせることと同じように、広島・長崎への原爆投下や平和教育もなされている。
足を運べば普通の学校風景がある。生徒はロボットではないし、日本の生活に馴染
んでおり、日常的に多くの情報に接している。生徒の声に耳を傾けたことがあるのだ
ろうか。
3月定例会は、明治学院大学の鄭栄桓(チョン ヨンファン)さんをゲストにお招
きします。新進気鋭の朝鮮史の研究者です。朝鮮学校の設立された経緯、在日朝鮮人
にとって朝鮮学校がどういった位置づけなのか、政府・自治体の補助金打ち切りが何
をもたらすのか、両論併記に終始する報道の問題なども含め、朝鮮学校「無償化」対
象外の決定がいかに非人道的措置であるのかを掘り下げて検証します。
<主催>
アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会
連絡先 アジア記者クラブ(APC)〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
Tel&Fax:03-6423-2452