2016年は「子ども食堂」が社会的にも大きな関心を呼びました。それに関連して、一人親家族の問題も以前に比べて取り上げられるようになりました。「シングルマザーの3人に2人、高齢女性の2人に1人が貧困層、一人暮らしの女性の3人に1人が貧困」であり、すべての年齢層で女性の貧困率が男性より高いという現状から考えると、貧困問題へのアプローチにジェンダー的視点は必要不可欠です。
今回報告していただく佐々木妙月さんは、転職が困難だった自らの経験から、1984年、正社員採用を前提とした紹介予定派遣をする会社「情報の輪サービス株式会社」を興（おこ）し、さらに働く場としてビストロを創業するなど、終始一貫、女性の就労支援、仕事づくりに取り組んで来られました。2012年には、大阪豊中市の庄内の商店街に、周囲の反対を押し切って、シングルマザーの雇用創出、技術の習得を目的として「銀座食堂」（現在はトラットリア「ジ・メルカート」）を創業。その後も古民家を改装した「カフェギャラリーぐるり」を運営し、生きづらさを抱える若者を支援する活動に携わりながら、地域のなかで、行政、商店街、ＮＰＯなどとの協働の試みを絶え間なく続けています。ライフスタイル、家族の多様化により、離婚、非婚のシングルマザーは増加していますが、支援体制は遅々として進んでいません。地域での取り組みは、どのような代案を提示できるのか。佐々木さんの経験をお聞きしながら、多くの皆さんと考えてみたいと思います。お誘い合わせのうえご参加下さい。
◆ 2017年1月研究会 ◆
●と き 1月28日（土）16：00～18：00
●ところ （財）生協総合研究所 プラザエフ５階 会議室（下記のURLをご参照ください）
東京都千代田区六番町15番地 主婦会館「プラザエフ」５階
ＪＲ／地下鉄 四谷駅・麹町口下車２分
●報告者 佐々木妙月さん（情報の輪サービス株式会社代表取締役）
●主 催 社会的企業研究会
●参加費：資料代500円（社会的企業会員は無料）
参加を希望される方は、人数を把握したいので、以下にＦＡＸまたはE-mailでご連絡ください。
《事務局連絡先》
・米倉 生活クラブ生協・東京 Fax :5426-5203 E-mail：katuyoshi.yonekura@s-club.coop
・大門 生活経済政策研究所 Fax ;3253-3779 E-mail：info@seikatsuken.or.jp
・社会的企業研究会HP http://sse.jp.net/s/
＊発売中です！
PARCビデオ『支えあって生きる―社会的企業が紡ぎ出す連帯経済―』
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/syakaitekikigyou.html
藤井敦史・原田晃樹・大高研道編『闘う社会的企業』勁草書房。
