第4次厚木爆音訴訟判決(5月21日)は、原告住民の精神的苦痛と健康被害を認め、自衛隊機の夜間・早朝の、飛行を差し止める画期的な内容となった。その鍵となったのは、騒音に関する新たな国際指標、WHO欧州基準。
「うるささ指数75以上の地域の住民が失う命の年数は、心疾患で失う年数の1・4倍。よりうるさい地域だとガンに匹敵する」(松井利仁教授)。衝撃の解析結果が全国初の差し止め勝訴につながった。
他方で成田空港。民家上空40メートルを航空機が進入する。場当たり的な空港拡張が耐えがたい騒音区域を広げている。うるささ指数75以上の家屋は5460戸。新たな土地取り上げをも引き起こす「第3滑走路計画」なるものが、負の歴史を顧みることなく動き出している。
騒音を“命削るリスク”と認定して飛行を差し止めた厚木判決の成果から、成田の不条理に光をあてるシンポジウムです。
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検証! 成田空港と住民の暮らし [シンポジウム]
──厚木飛行止し止め判決から見た成田の現実
■11月29日(土) 午後1時開場
■成田公民館 市民ホール(JR成田駅から徒歩15分)
■講演:松井利仁(北海道大学大学院教授)
*資料代500円
■主催 市東さんの農地取り上げに反対する会・成田
E-mail: shitou.nouchi@gmail.com