主催:ポスト資本主義研究会 共催:明治大学現代中国研究所
講師:福本勝清(明治大学)
コメンテーター:片桐幸雄(ポスト資本主義研究会) 石井知章(明治大学)
日時:2016年12月17日(土)13時30分~16時30分(13時開場)
会場:明治大学駿河台校舎リバティータワー1124教室
資料代:500円 問合せ先:090-4592-2845(松田)
福本勝清著『マルクス主義と水の理論―アジア的生産様式の新しき視座』(社会評論社、2016・7)の第1章「マルクス共同体論再考―アジア的所有とは何か」第2章「マルクス主義と水の理論」に焦点をあてて報告と議論をおこなう。
<アジア的生産様式が、マルクスの死後もなお、あるいは1930年代初頭から1960年代初頭まで、社会主義の祖国における抹殺(タブー視)にもかかわらず、現在もなおマルクス主義ヒストリオグラフィーにおける有力な概念――より大きく言えば歴史理論――として、その命脈を保っているゆえんは、一つにはその概念を必要とするような世界の動きが、その後もしばしば出現したことがあげられるが、さらにマルクス自身の著作において、その概念の有効性を積極的に立証しうるような議論が展開されていることを挙げなければならない。その代表が『資本論』の草稿ともいうべき『経済学批判要綱』「資本」の章に含まれ、『資本制生産に先行する諸形態』と名づけられ、出版された部分である。>
<水利施設の築造者および管理者は、勧農権を行使することによって、さらに多くの小共同体もしくは共同体連合(部族)をその影響下、支配下に組み込むことが可能である。すなわち、水利施設の大規模化、そこにおける勧農権の伸長は、総括的統一体の形成を促す大きな要因である。>
参考文献 石井知章著『k・A・ウィットフォーゲルの東洋的社会論』
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔study787:161128〕