2019年11月1日 大阪自由大学(OSAKA FREEDOM UNIVERSITY)通信 84号   学長 倉光弘己

  • 木津川計「1人語り劇場」3連続公演

文藝作品を美しい言葉で読むのが「朗読」。無本で語るのが「語り」。木津川計の

一人語り劇場は、ときには作品を解釈し、批評しながら一人で芝居や映画を語りま

す。

11月7日「はなれ瞽女おりん」

12月5日「『番町皿屋敷』異聞」

いずれも各木曜日、18:30~20:00

会場:上田安子服飾専門学校本館ホール

(大阪市北区芝田2-5-8、JR大阪駅、阪急梅田駅から徒歩4分)

定員:60人。参加費は各1000円

 

  • 「連続講座「新・大阪学事始」を開講中です。

これからの大阪をどのように考え、つくりあげていけばいいのでしょうか。私たち

は、大阪の歴史、文化をみつめるためにこれまで5年間にわたって連続歴史講座「大

阪精神の系譜」(14期、計43回)などを開講してきました。それらを整理し、足

元から再度、大阪のビジョンを描いていきたいと思っています。

 

☆11月は「大阪建築の個性」。講師は石田潤一郎・京都工芸繊維大学名誉教授。

 

大正時代後半から昭和初期にかけての大阪は、東京をしのぎ我が国初の 200 万都

市へと成長し、「大大阪」といわれました。商業、紡績、鉄鋼などあらゆる産業が栄

え、豊かな経済力によってモダンで活力ある文化が開花し、近代都市を形成したのが

様々な近代建築でした。それらの遺産がどのように継承されているのか、大阪の建築

文化の可能性を考えます。

 

第1回=11月5日「大阪建築界の形成」

第2回=11月12日「都市改造と新しい建築」

第3回=11月19日「大衆文化の中の建築」

 

14:00~15:30 (各火曜日)

会場は 淀屋橋マスターズ情報館

(大阪市中央区伏見町4-2-14、 WAKITA藤村御堂筋ビル地下1階、地下鉄淀屋橋

駅13番出口すぐ)。定員 30人 参加費は各回 1000円(資料代)

 

★「新大阪学事始」特別編 大阪の歴史散歩~歩けば歴史が見えてくる~

<玉造を歩く>

11月26日(火)午後2時、JR環状線玉造駅北口改札前に集合。

 

明治の初め陸軍の中枢機関が次々と大阪に創設され、日本で最初の陸軍墓地が上町

台地に設置された。天王寺区玉造の旧真田山陸軍墓地だ。日清、日露戦争などの兵士

のほか軍役夫、捕虜となった清国やドイツ兵、従軍中の病死者の墓碑もある。軍都の

名残を留める墓地を見学。さらに細川ガラシャ、高山右近を描いた絵があるカトリッ

ク玉造教会大聖堂内を見学。大坂冬の陣で真田幸村が築いた出城「真田丸」の痕跡や

「真田の抜け穴」がある三光神社などを巡る。所要2~3時間。JR玉造駅解散。

案内人 元毎日新聞記者 長谷川信正さん(協力・真田山陸軍墓地維持会)

定員20人。参加費 1500円、小雨決行

 

  • 井上麻矢講演会「私の『父と暮せば』ーこまつ座とボローニャとー」

 

人気番組「ひょっこりひょうたん島」から戦中の激動の時代を懸命に生きる人々ま

で、幅広いテーマを題材に作品を描き続けた作家井上ひさし。その遺志を受け継ぐ井

上麻矢さん(劇団こまつ座代表取締役社長)が時代を超えて愛される父について語り

ます。

 

12月10日(火)18:30~20:00、上田安子服飾専門学校本館ホール。

 

井上麻矢さんは1967年東京都生まれ。作家井上ひさし、評論家西舘好子の三女。

2009年4月に「こまつ座」に入り、同年11月に代表取締役社長。著書に『夜中の電話

父・井上ひさし最後の言葉』『女にとって夫とはなんだろうか』(西舘と共著)な

ど。

定員60人、参加費は1000円

 

  • スポーツ連続講座「スポーツ近代史余話―その真相を探る(その3)―」

 

スポーツは、時代相を色濃く反映して普及しました。それぞれ流れの中で、スポー

ツはどのように生きながらえたのか。抵抗することもあれば、迎合もした。いろいろ

な事案を通して、考えて見たいと思います。

講師は大阪スポーツマンクラブ会長、玉置通夫さん)

会場はおおさかシニアネット(大阪市中央区本町3-5-5、旧カネセビル 3階

地下鉄本町駅3番出口より徒歩1分)。定員40人、参加費 各回1000円

開催時間は18:30~20:00

 

9、11月14日=プロ野球の2リーグ分裂(同)

10、12月12日=高校ラグビーとサッカー大会の分離(昭和36年)

 

  • 「道浦母都子の短歌塾」

 

隔月土曜日開催。次回は12月14日(土)14:00~16:00

上田学園中津校舎(大阪総合デザイン専門学校)

(大阪市北区中津1-7-21。地下鉄・御堂筋線中津駅(5)号出口より徒歩す

ぐ、阪急電車中津駅より 徒歩3分)

参加費は2000円。参加希望者は事務局にご連絡ください。

参加される方は、次回は題詠「時計」と自由詠1首の計2首を事前に提出してくださ

い。次回に取り上げる歌人は「近藤芳美」です。

原則 偶数月の第2土曜日に開催します。

 

  • 読書カフェ(案内人、三室勇さん)

2019年11月9日(土)17:00~18:30 北浜教室

 

次回の読書カフェは、梶谷懐、高口康太著『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新

書、2019年8月刊、850円+税)をとりあげます。

 

今年5月に取り上げた『キャッシュレス覇権戦争』の中に、中国のキャッシュレス

化は、そこから得られる情報で、個人の信用ランク付けを行い、個人情報を政府が監

視する社会になっていることが指摘されていました。中国社会をよく知る経済学者と

ジャーナリストが監視国家・中国の実情を知らせてくれます。

 

  • 連続講座「東アジアを考える」

「転換点を迎えた日韓関係」

講師は 波佐場清さん(元朝日新聞ソウル支局長)

11月28日(木)18時30分から20時30分

会場はおおさかシニアネット(大阪市中央区本町3-5-5、旧カネセビル 3階

地下鉄本町駅3番出口より徒歩1分)。定員40人、参加費 各回1000円

大阪本町NPO大阪シニアネット

 

元徴用工問題で日本企業に賠償を命じた韓国大法院(最高裁)の判決は、日韓関係

を根本から問い直す内容を含んでいます。朝鮮半島に対する日本の植民地支配とはど

ういうものだったのか、それを「清算」した日韓条約とは何だったのか。韓国大法院

が1年前に下した判決は両国の過去をめぐる、そんな問題を改めて私たちに突き付け

ています。この問題における日韓政府の対立と、経済、安全保障問題へのその波及は

日韓関係がいま、新たな転換の時期に立ち至っていることを物語っています。(講師

レジメより)

 

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大阪・自由大学の活動にはどなたもご参加いただけます。大阪の課題に限らず、い

まの日本、世界の動きをみつめながらともに考えていくべきテーマについてご意見、

ご提案をお寄せください。

 

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