3・16公開研究会・シンポジウム  『21世紀の資本』(トマ・ピケティ著)と現代資本主義 ― 格差拡大社会の分析と克服の道をさぐる ―

 3.11大震災を契機に様々な格差問題がクローズアップされている。世界的ベストセラーとなった『21世紀の資本』は、格差再拡大の現実を長期歴史統計の分析によって克明に描き出した。グローバル経済化が進展するなかで、富の偏在や格差問題が深刻化している。同書をどう読み解くか、現代資本主義システムへの明晰な批判的分析と矛盾克服のあり方をめぐり、本企画は多角的な議論の場の形成を目指している。現代資本主義の矛盾にどう対処すべきか、ピケティの税制改革案、国際的な金融・資本統制など、21世紀型社会変革の可能性と意義を、本シンポジウムにおいてパネラーを交えて幅広く考えてみたい。

 日時:3月16日(月) 1時半~5時

 場所:國學院大学渋谷キャンパス 120周年記念2号館 1階 2102教室

アクセスマップ:http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html

(参加費:無料)

<プログラム>
(総合司会) 中馬 祥子(國學院大学経済学部教授)

1:30  開会あいさつ 菅井 益郎(國學院大学大学院経済学研究科委員長、教授)
1:40  基調講演
    「 『21世紀の資本』論 -格差再拡大の政治経済学- 」
     伊藤 誠(東京大学名誉教授、元國學院大学経済学部教授)

 <休憩>

3:15 パネルディスカッション
    「 『21世紀の資本』をめぐり、現代資本主義の矛盾克服の可能性を考える 」(仮)
    (パネラー報告)

     ・木村 秀史  (島根県立大学総合政策学部講師)
     ・結城 剛志  (埼玉大学経済学部准教授)
  ・紺井 博則  (國學院大学経済学部教授)

  (総合討論)基調講演者、パネラー3人を交えてパネルディスカッションと全体討論
  (司会進行)古沢 広祐(國學院大学経済学部教授)

(主催)「資本主義再考」研究会、國學院大学大学院特定課題研究グループ