2012年8月7日 連帯・共同ニュース第278号
■ Tさんお元気ですか。8月5日のオスプレイ配備反対の県民集会が延期になったのは残念でしたが、こちら東京では熱気の籠った集会が開かれました。この集会にはテントからも多くの人が参加しましたが、毎週金曜日の官邸前行動の影響かいつもと違う雰囲気をもたらしているようにも思えました。今、僕は経産省前のテントを中心にした活動をしているのですが、僕らの予想を超えた展開に入っている官邸前の行動にも加わっています。そして、あなたに最近の状況をお知らせしたいと何度か思いました。沖縄のことがいつも頭から離れずに、自然と沖縄ならばどうなのだろう、と考えたりしているからです。いつも沖縄のことを想像したり、連想したりしているのです。一方的な報告になってしまうかも知れませんがこちらのことをお伝えいたします。
■ Tさん。あなたも基地移設問題の抗議で参加したこともある首相官邸前には毎週多くの人がやってきて原発再稼働反対の声をあげています。人々の波は国会正門前や経産省前などの官僚街にも広がっています。官邸側は再稼働反対の声はやがて鎮静化するだろうと読んでいたとのことですが、事態は全く違います。多分、この官邸側の判断は現在停止中の原発の再稼働で既成事実の積み上げでなし崩し的に原発存続を意図した原子力ムラのシナリオ《戦略》によっているのだろうと思います。官邸側は事態を読み違えているのは福島第一原発の事故が人々にもたらした衝撃を認識しえていないことが一つあります。もう一つは再稼働反対を掲げて首相官邸前に出掛けてくる人々の意志というか声に彼らのアンテナは届いていないということです。多分、あなたがたが沖縄での基地移設問題でいやというほど経験されていることと思います。ピンとくることだと思えます。福島第一原発の与えた衝撃は原発に対する国民の態度(判断と意志)は原発ゼロという声で分かりますが、永田町や霞が関の住人(政治家や官僚)たちが一番鈍いのだと思います。何故にそうなのかということについては既得権益ということを含めて考えられます。この言及は深入りしません。実は官邸前に出掛けてくる人々の意志《声がこころの動き》は何であるかということそのことで僕が考えていることをお伝えしたかったからです。《Tさんへの手紙 第1回》
■ 8月10日(金)18時~20時。首相官邸前行動へ。経産省前テントはリニュアルしました。テントを支え、持続する闘いはテントにくることから始まります。この季節に是非! (文責 三上治)