9・11経産省包囲行動と9・19 5万人集会について

1.私たちは、6・11脱原発100万人アクションの流れの中で9・11を「再稼働に反対する」ということを政治目標に準備してきています。
2.順序からすれば、「9・19」の方が少し早く提唱されましたが、この動きとは感覚的にも政治的にも少し違った角度から、6・11の流れを踏襲する形で9・11を考え提案してきました。
3.もちろん敵対したりするものではなく、「5万人集会ともリンクして11〜19脱原発アクションウィークの皮切り」となるものと位置づけられています。
4.9・11が経産省、安全・保安院をターゲットにしたことは正しいと思います。また野田内閣の成立で経産大臣も鉢呂吉雄にかわましたが、どうやら海江田の「再稼働」路線を踏襲するようで「より厳格な安全基準で評価をつめ、原子力安全・保安院だけに任せることなく地元の理解を得る方向で(原発再稼働を)行う」(就任会見)と語り、「稼働できると思ったものについては、地元に説明しながら再稼働する」と明言する野田新首相と足並みを揃えています。旧社会党系で、原発を「過渡的エネルギー」として自然エネルギー復旧を訴えてきたとしても、これからの経産省官僚による徹底的なレクチャーのなかでそうした意志も萎えていくことになりそうです。
だから、この時期、経産省、安全・保安院と鉢呂新大臣に「再稼働ノン」を明確に突きつけておかねばなりません。経産省包囲行動は再稼働を1基も許さないという強い意志を示す必要があります。そしてこれには、まさに「脱原発アクションウィークの皮切り」に相応しいインパクトをもつことが求められると思います。そうしてこそ、来春には全ての原発が停止している状態、まさに原発を巡る政治的攻防、政治危機をつくり出す狼煙となるものです。
5.私たちは、9・11と9・19を共に脱原発、再稼働反対で取り組みたいと思いますが、60年、70年安保組の人々は改憲阻止の会の旗のもと、それぞれが可能な範囲で最低でもいずれかの日程に参加されるよう望みます。年寄りたちも若者などに混じって立派に役割を果たしたいと思います。
6.以下9・11と9・19の詳細です。

  9・11経産省包囲について
 ★主催:9・11再稼働反対・脱原発全国アクション実行委員会(9条改憲阻止の会も)
 ★日時:9月11日(日曜)13時日比谷公園西幸門付近集合(スタッフは11時半集合)
 ★デモ:出発13時30分、日比谷公園出発・日比谷公園解散の東電デモ
★ 経済産業省包囲行動:デモ終了後、経産省を人間の鎖で取り囲む(これだけに参加するという人もいる)基本的にはこの行動がメインとなる。
★ 包囲行動終了後は、経産省前座り込みも考慮されています。また「上関原発白紙撤回」を要求するハンスト突入(11日から)青年が2人現れたので、この青年および東電アクションとの連帯した行動が検討されております。

  9・19 5万人集会について
 ★主催:さよなら原発1000万人アクション実行委員会(9条改憲阻止の会も)
★日時:9月19日(月曜、休日)13時30分開会
★明治公園集合(スタッフは11時集合)
 ★パレード:出発14時10分、新宿、渋谷、代々木公園の3方面
 ★この取り組みは、内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊介の呼びかけによって行われるものです。集会当日の発言は短いものですが、内橋、大江、落合、鎌田、瀬戸内、山本太郎、武藤類子の諸氏の発言が予定されています。

その他について
なお9・11から19は、脱原発アクションウィークとして互いにリンクして行われるものです。前後して様々な取り組みが行われます。主なものだけを示します。
★さよなら原発1000万人署名運動(2012年3月11日まで)
★9月8日(木曜)18時から、日本青年館大ホール
講演会「さよなら原発」(内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、澤地久枝)
★9月18日(日曜)13時30分から17時30分、日本青年館3F国際ホール
脱原発シンポジウム(脱原発のシナリオ、エネルギー政策など盛りたくさん)
★9月18日(日曜)13時30分から17時30分、日本青年館501号室
原子力資料情報室のセミナー(田中三彦さん)と島田恵さん講演
★9・11 原発やめろデモ(新宿アルタ前、未定)
(文責:淵上太郎)

2011年9月5日  連帯・共同ニュース第146号より転載。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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