NHK・ETV特集  「三池を抱きしめる女たち~戦後最大の炭鉱事故から50年」  30日(土)放映です

著者: 熊谷博子 : ドキュメンタリー映画監督
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皆さま

熊谷博子です。以下の番組、ぜひご覧ください。

NHK・ETV特集

「三池を抱きしめる女たち~戦後最大の炭鉱事故から50年」

11月30日(土)23時~

12月 7日(土)0時45分~

http://www.nhk.or.jp/etv21c/

1963年11月9日、福岡県大牟田市の三井三池炭鉱で起きた

炭じん爆発事故。死者458人、一酸化炭素中毒患者839人を出す、

戦後最悪の労働災害であった。

事故のことは、もう世の中から忘れさられている。

しかし、一酸化炭素中毒の夫を抱えた妻たちにとっては、何も終わっていない。

当時、企業も政府も医学界も「後遺症は残らない」とし、労災補償を打ち切った。

だが脳を破壊された夫たちは、人格が変わって暴力をふるうようになり、記憶を失

い、もの忘れもひどく、子ども同然になった。

この半世紀、妻たちは、そうした夫を抱きしめ、子どもをたち抱きしめ、

事故を抱きしめ、そして日本最大の炭鉱であった「三池」を抱きしめて生きてきた。

症状は外からは見えにくく、ニセ患者などと誤解されてきた。

妻は長い間、“失われた夫の脳”の代わりをはたしてきた。

それは国と企業に翻弄され、生活を奪われていった労働者と家族の姿である。

彼女たちが背負わされたものは何なのか。

夫婦とは何なのか。そして、患者たちの真の病像に迫ろうとする女性医師。

今日もまた妻たちの変わらない日常が続く。

これは、“三池”を生き抜く女性達の、愛と正義の物語である。