1月27日 経産省前テント広場の持続のために結集を!

2012年1月26日 連帯・共同ニュース第219号

■  テントの入口には「座り込み00日目」というのが掲示されている。模造紙に書かれた素朴なものだが、1月26日には138日目になる。この数字には誇らしさがある。これを見ればこの間にどれほど多くの人がテント前広場に参加し、それぞれの流儀で原発について語り、表現したかを想起させるからだ。何万人かの人が訪れ、脱原発や原発廃棄の意志を表現した。「原発いらない福島の女たち」はじめ、全国の津々浦々から多くの人が駆けつけ、何事かを胸に抱いて帰った。再会を約してである。また、この広場には全国の皆さんからの多くの差し入れや激励の声も届いている。テント前広場は書き込まれる数字ともに脱原発の意志空間として広がり、深まってきた。今や、脱原発の声を全国的につなぐ役割も果たしている。民(民衆)の共同の意志が表現しえる場になっているのだ。この意志空間の持続と生成は現在の自由と民主主義の実現である。僕らはこの場(意志空間)を経産省の命令書なんぞで潰させない。これに抗して持続させる。

■  「防火管理上認めるわけにはいかない」、これが撤去命令の最大の理由である。僕らの火の管理が杜撰で危険だというように印象づけることに成功しているように見えるが冗談ではないと言いたい。この冬の寒さから身を守るために最低限の暖を取るものが防火対象というのが大げさだし、この暖に必要な器具使用もあとわずかな冬の間だ。テントを見た人なら誰でも了解できることである。僕らは脱原発という、また民主主義という政治理念や政治主張を持ってテント広場を形成し、経産省に問いかけてきた。経産省は防火管理なんて些細なことを持ち出さず、原発の今後について問いかけている人々(市民や地域住民)に向かいあい答えるべきだ。枝野大臣の好きな「法治国家」の精神にそった行動をしたらどうだ。防火管理を盾にテント撤去なんて法治国家の精神の面汚しだ。原子力ムラは秘密裡に進めている再稼働の構想を止め国民の声を聴け。

■  27日(金)を皮切りに28日(土)、29日(日)、そして来週の初めまでがテント広場の存続を決する日々になるかもしれない。これまでテントに来た人興味を抱いた人、とりあえず広場に駆けつけてもらいたい。どんな時間帯でも形態でもいい。そこから事は始まる。この事態を乗り越えるのは人々の声と意志だ。27日は午後1時から弁護士会館で記者会見、4時からは枝野大臣との会談(要請中)の予定。18時からテント広場で通産省への抗議と僕らの意志結集のための集会。こころと身をテントに向け、全力で事態に立ち向かおう。 (文責 三上治)