10月3日「原爆と原発:戦争法「成立」をふまえて、戦後日本の「平和」と「豊かさ」を問い直す」

小倉です。反核世界社会フォーラムの連続学習会のお知らせです。戦争法
下での反核・反原発運動を考えます。是非ご参加ください。

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原爆と原発
戦争法「成立」をふまえて、戦後日本の「平和」と「豊かさ」を問い直す

広島と長崎の二度にわたる原爆の被害を受けたにもかかわらず、日本は原
発大国となり、更に福島原発事故の経験を反省するどころか、原発再稼動
と原発輸出に乗り出しています。日本は諸外国にはない広範な反核平和運
動の長い経験もありますが、同時に、「平和利用」の名のもとに、核エネ
ルギーは豊かさや未来への希望であるという受けとめが、長年「革新」側
にもみられてきました。事実、冷戦時代には、核は体制の違いを超えて、
軍事力経済力を誇示する手段として利用されてきました。「対テロ戦争」
の時代に、安倍政権はさらに「核」について踏み込んだ政策へと進みかね
ない状況にもあります。今回の学習会では、日本の反核平和運動を振り返
り、原発と原爆をともに視野にいれた核のない社会を目指す運動の課題を
議論したいと考えています。ぜひご参加ください。

日時 10月3日(土)午後18時30分
場所 文京シビック3階会議室A・B      参加費 800円
東京都文京区春日1‐16‐21
東京メトロ後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分
都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分
JR総武線水道橋駅(東口)徒歩9分

講師:武藤一羊さん
原水禁運動の草分けとして反核運動に関わる一方で、第三世界との連帯運
動の長い経験をもち、アジア太平洋資料センターの創設者であり、その後
ピープルズプラン研究所を立ち上げてきました。福島原発以後の著書とし
て『潜在的核保有と戦後国家―フクシマ地点からの総括』があります。世
界社会フォーラムにも当初から深い関心を寄せてきました。

講師:天野恵一さん
日本の反天皇制運動の中心的な担い手の一人であると同時に、戦後から現
在に至る日本の社会運動に関わる思想にも造詣が深く、福島原発事故緊急
会議などの運動の立ち上げなどに関わってきました。福島原発事故以後の
著書として『災後論―核(原爆・原発)責任論へ』があります。

主催:反核世界社会フォーラム2016日本準備会(仮)
www.nonukesocialforum.org■070-5553-5495(小倉)

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■2016年反核世界社会フォーラム開催に向けて
2016年3月に核問題についての世界社会フォーラムのテーマ別フォーラム
を日本で開催します。核の問題をつうじて、福島から世界の不公正の問題
をとらえなおしてみませんか。<北>の大都市の豊かさは、貧困な地域に原
発を押しつけ、他に仕事の選択肢がない人々に原発労働を押しつけ、貧し
い南の国にウラン採掘を押しつけ、成り立ってきました。自分が出会わな
いかもしれない場所に住む人々の生活と尊厳を踏みにじることでしか成立
しない「豊かさ」と「幸福」ではなく、核のない世界を構想してみません
か。

■世界社会フォーラムとは
世界社会フォーラムは、2001年1月にブラジルのポルトアレグレで第一回
が開催されました。毎年スイスのダボスで開催される「世界経済フォーラ
ム」への対抗フォーラムとして、毎回数万人が集まる反グーバリゼーショ
ン運動のフォーラムです。新自由主義的なグローバリゼーションが席巻す
るなかで「もうひとつの世界は可能だ」というスローガンのもと、政治、
経済、社会のあり方を企業の金儲けに従属させずに、人々の生存の権利を
第一にする社会システムへの転換を求めて、社会運動の多様性を尊重する
運動として展開してきました。毎回日本からも様々な課題をもった様々な
個人、団体が参加してきました。日本語で『もうひとつの世界は可能だ―
世界社会フォーラムとグローバル化への民衆のオルタナティブ』『世界社
会フォーラム 帝国への挑戦』『「もうひとつの世界」への最前線―グロー
バリゼーションに対して立ちあがる市民たち』などの本に紹介があります。