気鋭の中国革命史研究者である石井知章氏は、この度、『K・A・ウイットフォーゲルの東洋社会論』に引き続き、『中国革命論のパラダイム転換―K・A・ウイットフォーゲルの「アジア的復古」をめぐり』を上梓した(ともに社会評論社刊)。同氏のスタンフォード大学、南京大学の客員研究員としての調査・研究が基礎となった著作である。
本研究会は、『中国革命論のパラダイム転換』をテキストにして、ウイットフォーゲルの歴史観と中国革命史(論)を再検証する。それは、世界史とりわけアジアにおける「近代」の再考へむけて、新たな視座を切り開くであろう。
日 時 : 2012年11月23日(祭日) 13時30分 ~ 17時(開場13時)
会 場 : 文京区湯島総合センター内 湯島第二区民会館 3F洋室
アクセス : http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_fukusisenta_yushima.html
東京都文京区本郷3-10-18 電話03-3814-9245
JR御茶ノ水駅、地下鉄丸の内線お茶の水駅下車 徒歩8分
(アクセスページの文京福祉センター湯島分館と湯島総合センターは同じ建物です)
講 師 : 石井知章(明治大学商学部教授)
コメンテータ : 湯浅赳男(新潟大学名誉教授)
著書に『「東洋的専制主義」論の今日性―還ってきたウイットフーォゲル』(新評論、2007)等がある
会 費 : 500円
問合せ先 : 090-4592-2845(松田)
K・A・ウイットフォーゲル(Karl August Wittfogel:1896~1988)
ドイツ生まれ。フランクフルト大学で学び、早くから社会主義運動に加わりドイツ共産党に入党。一時、ナチス政権によって投獄されるが、アメリカに亡命。ワシントン大学で中国史等を教える。戦前、平野義太郎と交友があり、平野訳で『支那社会の科学的研究』が日本で刊行されている。戦後、主著である『東洋的専制主義』(1957)が刊行されると、「反共主義者」と社会的に評価されたが、今日その「アジア的復古」をめぐる歴史観は再評価されてきた。