「カラダが疲れているよ……。」という人は、けっこういるんじゃない でしょうか?このほど、お医者さんに話を聞いたところでは、「15分のお昼寝」が身体によいのだとか。
「15分のお昼寝」というのは、15分だけ、目を閉じて横になって、ほとんど睡眠をとるつもりで、寝ること。
そのとき、タイマーを掛けて置きます。15分と言うと、ちょうどよく眠気に誘われて、夢とうつつの狭間をさまよい始める頃なので、「ジリリリ……!」とタイマーが鳴れば、はっと起きて、わりとすっきり目覚められます。
ちゃんと横になるのは、家にでもいないと難しいでしょうが、先日のニュースでは、会社でも、午後に、15分から30分の睡眠タイム(枕を持参できる!)をとれる制度を導入したところがあるのだとか。デスクやソファで寝るのでしょうね。
タイマーは、iPhoneの時計アプリとか、携帯で掛けるのが、手軽かもしれません。
なぜ、15分なのか? 1時間ではいけないのか。いけない、そうです。理由は、昼間に、本当に眠るモードに入ってしまうと、夜の睡眠に差し支えるから。15分なら、そこそこ身体も休まるし、睡眠のリズムを崩すほどではない、という、ほどよい時間のようです。
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クラシック音楽を聴いている方は、「レクイエム、エテルナム……」というフレーズを聞き覚えのある方もいらっしゃると思います。「レクイエム(=鎮魂歌)」という種類の歌では、一般的なフレーズで、「永遠の安息を」といった意味ですね。
ロマン・ロランの小説では、こんな台詞も出てきます。「ああ、苦しんでる者が、数か月間、苦悶が消えて一身が新しくなるまで、まったく別人となるまで、もし眠ることができさえするならば!」(『ジャン・クリストフ』)
どちらも、長い休息に憧れています。西洋では、思想史を追っていても、「永遠」に対する憧憬は強いものだと感じます。
だけど、今回は、「長い休息」ではなしに、「15分の休息」をとってみることをおすすめします。題して、「15分のレクイエム」――。
初出:ブログ「珈琲ブレイク」http://idea-writer.blogspot.jp/2012/07/15.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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