私たちは、2012年3月21日、青木清北見工業大学名誉教授(前同副学長)、齋藤文良東北大 学教授(多元物質科学研究所元所長)と共に、JSTに対して、井上明久東北大学総長を研究不正(論文データのねつ造・改ざん)で告発して調査を求め、助成金返還 を含む厳正な処分を行うことを申し入れました

フォーラムは、2012年3月21日、青木清北見工業大学名誉教授(前同副学長)、齋藤文良東北大 学教授(多元物質科学研究所元所長)と共に、JSTに対して、井上明久東北大学総長を研究不正(論文データのねつ造・改ざん)で告発して調査を求め、助成金返還 を含む厳正な処分を行うことを申し入れました。この申し入れ書、告発文書を公開します。
JST申し入れ 表示・印刷、ダウンロードはこちらをクリック:12_03_21JST申し入れ.pdf

JST告発別紙:表示・印刷・ダウンロードはこちらをクリック:12_03_21JST告発別紙.pdf  

青木清北見工業大学名誉教授は、昨日(2012年3月21日)、大村泉、高橋禮二郎フォーラム世話人と、文部科学省記者会で記者会見しました。三氏は、同日朝にJST(科学技術振興機構・川口)本部を訪問し、井上明久東北大学総長を研究不正(論文データの改ざん・ねつ造)で告発しました。記者会見はこの告発内容を明らかにしたものです。紹介は、今回告発した新たなデータの改ざん・ねつ造を最初に確認された青木教授が行いました。
  今回紹介されたデータの改ざん・ねつ造は、昨年二重投稿を理由に取り下げ処分された井上総長の日本学士院賞授賞対象論文の本質的価値そのものに関わります。この”Ductile quasicrystalline alloys”(延性的な準結晶合金)と云う論文は、元々硬くてもろい性 質を示す準結晶が金属ガラス相と共存することによって「延性」を示すという内容です。ところが、青木教授の記者会見によれば、この論文のそうした内容が、 生データを偽ることによって導き出されている、と云うのです。青木教授は、当該論文に表記されている生データの解析によって、このデータ改ざん・ねつ造を確認しました。これは言い逃れできないデータの改ざん・ねつ造と言えます。(確認されているだけで)、類似のデータ改ざん・ねつ造は7編もの論文に共通していて、科学史上稀有とも言えるで しょう。
  なお、青木教授は、本来は脆い金属間化合物の延性化に世界で初めて成功されたことで知られる著名な研究者であり、かつ井上総長と金属材料研究所時代の元同僚です。

初出:「井上総長の研究不正疑惑の解消を要望する会(フォーラム)」より許可を得て転載http://sites.google.com/site/httpwwwforumtohoku/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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