29日午前零時に施行された「安全保障関連法」に反対する抗議集会が、この日の夕方6時半から国会前で開かれた。6時前から既に大勢の人が集まり始めていた。ほとんど連日にわたる抗議集会である。
いうまでもなく、この「安全保障関連法」は11本の法律を束ねたものである上、従来いかなる内閣といえども認めてこなかった自衛隊の「海外派遣」、集団的自衛権行使を、憲法第9条を捻じ曲げることで容認するという極めて危険極まりない法律である。これによって日本は、確実に「戦争ができる国家」へと変身したということが言えるとともに、同時に相手国からの反撃(例えば、ISなどからのテロ行為)の対象ともなったと言いうるのである。
そのことと同時に考えておかなければならないのは、このような悪法が生み出された機縁は、ただ単に「安倍晋三の右翼思想」のせいばかりではないということである。彼の暴挙を支える日本の大手企業グループ、特に武器製造販売会社およびその関連会社の存在とその意向が極めて大きいということである。また、日・米・韓などを軸にした対中国包囲の大きな輪の構築などとも多いに関連していることにももっと目を向けるべきではないだろうか。
この日は6時半から7時半までの抗議集会に引き続き、若者たち(SEALDS)のグループが抗議集会を継続したようである。
6時半ごろからも国会前には続々と人が集まって来ていた。そのため途中からは、国会前大通りの向こう側への横断さえ規制されて、国会の正門前には物々しい格好をした官憲(POLIZISTEN)が整列して、国民以外の何を守るつもりかは知らないが、集会の人々を睥睨していた。周囲にはやたらにPOLI.の姿と警察車両が目立った。
国会前に行く途中で、いつものように「経産省前テントひろば」によってみた。三上さんはすっかり元気になった様子。渕上さん、下山さんなどのいつもの顔ぶれともお会いできた。「経産省前テントひろば」は今日も無事である。こちらは誠に慶賀である。
次の選挙で、何とかこの悪法を廃案に追い込みたいものだ、との決意を込めてこの抗議集会に参加した。最後まで共に闘い抜きたい。
写真はどうも素人なのと安物のカメラが悪い(?)せいでうまく撮れなかった。(暗闇の国会正門に向けた写真などはただの真っ暗ばかりで、恥ずかしい!)ご寛恕を願いたい。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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