26日の経産省前テントをめぐる東京地裁判決を傍聴したくろだせつこさん(原
発いらない福島の女たち)の傍聴記、転送OKいただきましたので送ります。
みなさん:
日々お疲れ様です。
簡単な傍聴記です。
黒田@原発いらない福島の女たち
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『福一から流れ出ている放射能は空と海を汚染し続け、今も子どもたちの命が傷
つけられている。 このやむにやまれぬ私たちの怒りと悲しみを、フクシマ
を、テントで訴えることが罪になりますか?
原発の再稼働あり得ない!とテントで訴えることが悪いことですか?』
_テント裁判での福島の女たちの訴えはこれにつきるだろう。
不当判決が予想されていた。
「マイクを使ってよく聞こえるように話してください」と再三の要求があったの
にかかわらず、はっきりと全部を聞き取れない判決言い渡し(裁判長も後ろめた
いか)。
おとなしく傍聴席を離れるはあまりにも悔しかった。
しかし、私たちにできる抵抗はそこに居座ることぐらい。せめて、それを最後に
排除されるまでやろう、なんとなく私はそう思っていた。
たくさんの屈強な体格の職員たちが傍聴人を取り囲み、「裁判は終了しました」
から「退去命令が出てます」へと語調も変わる。不当判決に抗議する仲間の3人
(男性)がひっぱり出される。外でみんながシュプレヒコールをあげているのが
聞こえていた。この法廷の中だけではないんだ!と心強い。
かなりの時間を椅子に座ったまま皆で頑張った…。
3,4人がかりで手足を持ち上げられていった。脱力、脱力と念じる。途中「こ
の辺から歩きませんか?」と何回か。単に重たいからか、マスコミなどの写真を
警戒してか?
冗談じゃない。「私らは仕事だから…」といって対話の試みに耳をふさいでいた
若い職員たちだ。最後までしっかり持って運びなさい。仰向けに雨に顔を打たれ
ながら「覚えておきなさい。私らはあなたたちの子どもの、そのまた子どもたち
のことを思って抗議しているんだってことを」と説教。
この初体験の中で、これまで人間の歴史の中でどれほど多くの見えない抗いが
あっただろうか、、そんなことも一瞬頭をよぎった。
雨に濡れてビショビショの路上に排除された。
職員たちはしかし、横になったままの身体を水たまりを避けて置いたようにも思
えた。
(最後まで傍聴席に居残って強制排除されたのは女性4人、他に、これを見守っ
てずっと一緒にいてくれた女たち4人。連帯をありがとう!)