- 主催 世界資本主義フォーラム
- 日時 2019年4月6日(土) 午後1時30分~5時 (受付開始 1時)
- 会場 本郷会館 東京都文京区2-21-7 電話 03-3817-6618
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=10136
アクセス 地下鉄本郷三丁目から徒歩5分 (下の案内図参照)
◆東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目」より徒歩5分。
*丸ノ内線「本郷3丁目」駅からの行き方:「春日通り方面」出口から出て左へ。大横町通りに出たら右折し、100メートル行くと三菱UFJ銀行のATMがあります。ここを左折すると三河稲荷神社。その隣です。
◆都営大江戸線「本郷三丁目」3番出口より徒歩6分
- 講師 靑山雫
- テーマ EUの政治経済危機
2008年金融危機から10年、その影響は、ヨーロッパに深刻な政治的経済的危機をもたらしています。英国のEU離脱は、英米連携を大きな支えとしてきたパクス・アメリカーナにとって、手痛い打撃です。その中で労働党コービン党首の「社会主義」が注目されます。
ギリシャのチプラス政権は、EU委員会の要求に対して、「緊縮財政拒否、ユーロ離脱もやむなし」と開き直っています。EU経済の現状は、もはや、かつての「まじめに働くアリのドイツ」対「怠けて働かないキリギリスのギリシャ」という構図ではとらえられなくなっており、資本主義を超える経済的枠組を必要としているようです。
既成政治勢力の衰退、第三勢力=ポピュリズムの台頭が、ヨーロッパ各国を覆っています。フランスのマクロン大統領は、黄色いベストの街頭行動に立ち往生し、EU内の経済格差・難民流入・米トランプ大統領の「アメリカ第一主義」外交といった難問に対して、EUを牽引してきたドイツ・メルケル首相も対処できなくなっています。EU首脳にとっては、世界資本主義編成におけるヨーロッパ・EUの立ち位置の再検討が問われています。
EUの政治的経済的危機を分析することによって、パクス・アメリカーナの流動化の行方を探る手がかりとしたい。
- 参考文献
(1)吉富勝『アジア経済の真実』2003年東洋経済新報社
アジア通貨危機を「資本収支危機」という新たな観点でとらえる。
(2)マーティン・ウルフ『シフト&ショック 次なる金融危機をいかに防ぐか』2015年早川書房
世界金融危機の第2幕である欧州ソブリン危機を資本流入の「サドンストップ」からとらえ、合わせてユーロ圏の制度的欠陥を危機の根底に据える
- どなたも参加できます。資料代 500円
- 問合せ・連絡先 矢沢 yazawa@msg.biglobe.ne. jp 携帯090-6035-4686
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2019年4月以降の世界資本主義フォーラムの予定
4月 6日(土) 青山雫[EUの政治的経済的危機]
5月18日(土) 矢沢国光・コメント伊藤誠[戦争・国家・資本主義]
6月以降 平川均(國學院大學)[米中関係]
岩田昌征[東欧体制の崩壊・市場経済化]
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/