5月18日、「斎藤史」について報告することになりました

今年の1月に『斎藤史『朱天』をから『うたのゆくへ』の時代』(一葉社)を出版しました。そんなこともあって、「短歌サロン九条」から「斎藤史」について報告をとの依頼がありました。「短歌サロン九条」は、隔月で、開催されている勉強会で、すでに60回も続いています。私が初めて参加し、「沖縄にける天皇の短歌は何を語るのか」の報告をしたのが、2017年1月でした。その後、昨年1月には、寺島博子さんの「葛原妙子と斎藤史」についてのお話を聞くことができました。今回は、「斎藤史」について報告しますが、斎藤史の短歌の愛読者の方はもちろん、関心のある方の参加をお待ちしています。そして、ご意見などお聞かせいただければうれしいです。

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「短歌サロン九条」第61回例会

日時:2019年5月18日(土)午後2時~

場所:八丁堀・珈琲パンドラ(東京都中央区八丁堀2-8-1)
(03-3553-7487)

報告:内野光子「斎藤史について」

会費:1000円(珈琲代含む)

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会場の「パンドラ」は、地下鉄日比谷線「八丁堀」、日比谷線・東西線「茅場町」、都営浅草線「宝町」のいずれからも近いですが、店名や番地で検索してみてください。八丁堀2-9の「八丁堀中央局」の隣の街区になります。

なお、今回の拙著を事前にお読みいただければ幸いですが、当日配布の報告要旨や資料も準備中です。その後半では、拙著からはやや離れ、次のような流れになるかと思います。

  1. 今回の私の本は、資料部分が半分近くを占める構成になっています。その一部を使って、まず、『全歌集』への収録の際に『朱天』における削除・改作の実態を知り、その意味を探ります。
  2. 実態を知るにつれ、戦時下の作品について、後世~戦後になって、どのように対応・処理するのかという、多くの歌人が直面した共通する課題と重なりました。彼らの選択のパターンを何人かの著名な歌人で検証します。
  3. それらの選択を、自覚的にせよ、無自覚的にせよ、受容してきた戦後歌壇、現代歌人たちについて考えます。

また、新拙著には、次のような紹介や書評をいただいております。ありがとうございます。私信やツイートなどでいただいたご批判やお励まし、ありがとうございます

・合澤清:紹介『斎藤史『朱天』』から『うたのゆくへ』の時代』

(ちきゅう座   2019年1月14日)

・紹介『斎藤史『朱天』から『うたのゆくへ』の時代』

(日本古書通信1075号 2019年2月)

・江田浩司:評論月評第6・7回 『斎藤史『朱天』』から『うたのゆくへ』の時代』

(短歌往来   2019年3月・4月)

・今井正和:歌壇時評29   (くれない 2019年2月)

・吉川宏志:言葉にうおって事故の人生を染め替えようとする意識~なぜ歌人・斎藤史は言葉を変えたのか

(図書新聞 2019年4月6日)   *一葉社のホームページからもご覧になれます。

https://ichiyosha.jimdo.com/齋藤史-朱天-から-うたのゆくへ-の時代/

わが家のウラシマソウが苞をつけました。草むしりをすると、飛び出してくるトカゲも。

 

初出:「内野光子のブログ」2019.04.26より許可を得て転載

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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