連帯・共同ニュース第58号
■ 田舎に帰って父や母あるいは祖父母の写真をみるときは、どこかで人生を全うしだのだろうという思いがあってこちらには痛みはない。けれども、樺美智子さんの写真はそうはいかない。名状しがたい複雑さのなかでこちらにはねかえってくるものがある。微笑みが僕らに自問を迫るところがあるのだ。「そんなことはしなくていいのよ」と樺さんは告げているのだとしても。失われた時間への哀惜が僕らをしばし沈思させる。
■ 6月15日(火)は午後12時(正午)に国会議事堂南通用門に集まり、「故樺美智子追悼式」を行なう。9条改憲阻止のメンバーを中心にここ何年かやっているものである。当日はまた、早稲田大学で記念講演がある。主催は「60年安保の会」で午後3時~5時、場所は大隈小講堂。
加藤尚武氏と坂野潤治氏の講演。5時30分~8時まで記念パ―ティ。早稲田大学大隈記念タワー15Fレストラン[西北の風][申込が必要]。現在、6月18日まで「あれから50年―60年安保写真展」が開催されている。大隈記念タワーの10F125記念室、午前10時~午後6時[13日は休み]。同会主催で6月29日(火)、佐藤優の60年安保50周年記念講演がある。午後2時30分~4時30分、角筈区民ホール。
■ 「6月20日(日)「シンポジウム 沖縄・日本・安保50周年」場所明大駿河台リバテイータワー1F リバティーホール13時30分開始、主催シンポジウム実行委員会、連絡先9条改憲阻止の会3356-9932。資料代1000円。パネラー、松元剛、安次富浩、高良勉、土屋源太郎、菅孝行、金子豊貴男、大波修二。小西誠[特別報告]、最初に大田武二の三線演奏もある。
菅新首相は所信表明演説で外交―安全保障政策や普天間基地移設問題にはほとんどふれてはいない。鳩山が普天間基地移設問題で首相の座を投げ出したことを思えば異様な感がするが、これがそれだけ思い問題であり、その行方が日米合意に関わらす今後に委ねられていることを意味する。僕らは沖縄からの報告と問題提起を基軸にこの戦いの方向を確認したい。日本と沖縄の過去、現在、未来のイメージと共に、安保や憲法の問題も討議し確認する。沖縄のこの間の運動には沖縄(琉球弧)の自己決定権をめざし動きがでてきているが、それらも含めた熱い集会になると思われる。この集会では賛同人を求めている。多くの人たちが賛同人となってこの集会を成功させて欲しい。連絡先は実行委事務局(03-3356-9932)に。 (文責 三上治)