9・7板垣雄三講演会in札幌、賛同の呼びかけです

パレスチナ問題・イスラーム研究の第一人者、文化功労者、93歳の老碩学
集会名【人類の未来への提言―パレスチナ問題に解決はあるか?(仮)】

講演第一部「植民地主義の横行を眺め続けた悔恨から踏み出すには(仮)」、第ニ部「世界の壊れ方、そして列島社会の未来を透視する(仮)」

日 時:2024年9月7日(土)午後2時開場、2時30分開演、6時終演予定
場 所:北海道大学学術交流会館第一会議室(北大正門内左側)
参加費:学生・一般とも500円/主 催:パレスチナ連帯・札幌

<「団体賛同・個人賛同」の呼びかけ>趣旨は開催支援と参加呼びかけです。
団体・個人とも賛同金は一口1000円、何口でも可。団体・個人ともすべてチラシに掲載。申し込み窓口:パレスチナ連帯・札幌(郵便振替:02700‐8‐75538)7月15日まで。チラシは7月末に送付予定。
(松元y.matsu0029@gmail.com携:09095163750)

<板垣雄三さんの足跡―その一面>
1931(昭和6)年2月
東京市本郷生まれ。東京大学名誉教授、東京経済大学名誉教授。日本学術会議16-18期会員(18期第一部長)。アジア中東学会連合AFMA会長・国際歴史学委員会CISH日本代表・日本中東学会会長・日本イスラム協会理事長・中東調査会常任理事・日韓歴史家会議日本側組織委員長・国際共同研究プロジェクト代表(イスラム化、イスラームの都市性)、等歴任。

1973年のオイルショック〔アラブ産油国による対日石油禁輸〕で、〔パレスチナ人の自決権を支持、イスラエルの占領政策を遺憾とし、対イスラエル政策を再検討することを示唆する〕二階堂進官房長官談話発表と三木武夫副総理を政府特使として中東産油国に派遣するといった、日本政府の対米従属から「親アラブ」姿勢への転換に尽力。

1977年の横浜シンポジウム⇒小田実、針生一郎、牟田口義郎らとともに「<パレスチナ問題を考える>シンポジウム」(11月28~30於横浜国際会議場)企画・開催。賛同者に飛鳥田一雄、川田侃、中野好夫、野間宏、松本重治ら多数、参加者は江口朴郎、曽野綾子、奈良本英佑、三浦朱門、村山盛忠ら多彩な350名にのぼった。

1982年レバノン戦争/サブラ・シャティーラの虐殺の翌年、1983年3月東京で「イスラエルのレバノン侵略に関する民衆法廷」を小田実、芝生端和、板垣が事務局として企画・開催。宇都宮徳馬、井上清、李恢成、中山千夏、野間宏、森川金寿、武藤一羊、吉武輝子、ダグラス・ラミスら27名が陪審、N・チョムスキー、J・ガルトゥングら多数が海外呼びかけ人・助言者・証言者となった。最終的に、イスラエルに対して平和に対する罪、戦争犯罪、人道に対する罪、自決権を奪う罪にかんする判断をくだした。

学究の成果は、アイデンティティ複合、n地域論、文明間対話、中東諸国体制、日本史イデオロギー批判、多元的世界の普遍主義、無数のホロコースト、イスラームのアーバニズム(都市性)、イスラームのタウヒード(多即一)と華厳経、正義・公正とカマーラ(人間の尊厳)など多彩。

主な編著書:イブラーヒーム・スース著・西永良成訳『ユダヤ人の友への手紙』解説・板垣雄三(岩波書店1989)、板垣雄三著『石の叫びに耳を澄ます―中東和平の探索』(平凡社1992)、板垣雄三著『歴史の現在と地域学―現代中東への視角―』(岩波書店1992)、〔共編〕『事典 イスラームの都市性』(亜紀書房1992)、板垣雄三編『「対テロ戦争」とイスラーム世界』(岩波新書2002)、板垣雄三著『イスラーム誤認―衝突から対話へ』(岩波書店2003)など。