9月7日(金)首相官邸前、9月9日(日)国会包囲へ

2012年9月6日 連帯・共同ニュース第285号

■   何とも締りのない国会終盤であるが、聞こえてくるのは乱戦模様の党首選の動きだけである。

「ブルータスお前もか」というセリフではないが、側近に寝首を掻かかれる事態が現出している。谷垣自民党総裁も野田民主党総裁も再選が危うい雲行きになってきているのだ。これには選挙を控えての民主党や自民党の議員たちに不安が浸透しているのである。マニフェストを裏切っての消費増税、それに悪乗りした自民党や公明党への不信は強く、これは各議員にじわりと浸透しているのだ。他方で何の見識も展望もなく、官僚や電力業界などの既得権益に丸めこまれて大飯原発の再稼働に走った野田政権に対する批判と怒りも強い。自民党は原発問題、とりわけ再稼働問題を野田政権に押し付け、原発問題の選挙での争点化を避けようとする姑息なところに逃げ込もとしている。こうした背景には世界的な既得権益の擁護とそこからの脱却という流れがあり、日本では官僚や産業界の既得権益の擁護派とそれに反発し閉塞状況を破りそれを社会変革に結びつけようとする動きが出てきている。これは自公民の連立という流れと、橋下の「維新の会」、小沢一郎「オリーブの会」がという三極の対抗になって行くかもしれない。政治家や政党の政変劇には複雑な事情もあり、紆余屈折を経るだろうが、大きな枠組みとしてはこの流れになっていくことが予測される。僕らは国民の声(意志)を表現できる政党を作りだして行く他ないが過渡的には消費増税・原発・オスプレイ配備《基地移設》・TPP参加などでの政策をめぐる対応から、長い射程でのビジョンや構想での政党の選択ということを目指さなければならない。しかし、僕らの主体的なことは国民の意志の政治への反映であり、国民の自己決定的な政治の実現であり、その運動である。政党の再編劇を尻目に展開をしている脱原発―再稼働反対運動の持続である。

また、沖縄県民を中心とするオスプレイ配備反対―基地県外移設運動の存続である。

■   9月9日(日)の午後11時~12時30分には国会周辺で包囲行動が行われる。これは沖縄の県民集会に対応するものである。これは8月5日に予定されていた集会が延期されて、再度提起されたものだが、沖縄の人々の持続的な闘いに呼応し、国会を埋め尽くそう。9月7日(金)の6時~8時の集会に続く国会周辺での闘いだが参加をしてもらいたい。なお、9月9日(日)14時~17時に椎名千恵子さんの訪米報告会がある。場所は日比谷図書館のコンベンションホールである。

9月11日にはテント1周年のイベント(経産省包囲行動等)がある。参加を!   (文責 三上治)