「思想史講座」6月講座のご案内・鬼神論3

著者: 子安宣邦 こやすのぶくに : 大阪大学名誉教授
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*コロナをめぐる難しい事態はなお続いておりますが、会場が閉鎖されないかぎり十分に注意しながら講座を継続したいと思っております。教室は十分に広い会場を用意しております。
*昨年来「第二江戸思想史講義」として『中庸』首章の「天命之謂性、率性之謂道」というテーゼをめぐる朱子、仁斎、徂徠の解釈を追ってきました。4月からは朱子学的「鬼神論」の読み直しと近世、近代日本思想における鬼神論的な問題の展開とその意味とを考えてみたいと思っています。6月は朱子鬼神論にこの展開への方向付けをどう読むかにかかわる重要な意味をもつ講義になります。それは私の著書『鬼神論』の読み直しにもかかわります。
*「第二江戸思想史講義」では朱子学をただ日本近代思想の成立にとっての否定的な思想体系としてのみ見るのではなく、東アジアに成立した唯一の普遍的な思想体系として見ることから、あらためて日本の近世・近代思想の読み直しを考えるものです。

*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*思想史講座―「第二江戸思想史講義」・鬼神論 3
*今回は朱子の鬼神論的問題の転換として日本の近世・近代思想をどうみていくかにかかわります。

*大阪教室:懐徳堂研究会

6月19日(土)・13時00分〜15時00分
「生者と死者とのコスモロジー」
ー朱子学的鬼神論の特質
*資料は当日配布します

参考文献:祖霊信仰をめぐって考えます。加地伸行『沈黙の宗教ー儒教』ちくまライブラリー、佐々木孝次『祖霊という装置』以文社、赤田光男『祖霊信仰と他界観』人文書院。
会場:梅田・アプローズタワー 13階会議室5・6号室、 梅田・茶屋町口下車3分
*東京教室:昭和思想史研究会(会場は早稲田奉仕園です、時間・曜日変更)
6月25日(金)・10時00分〜12時00分

「死者と生者とのコスモロジー」
ー朱子学的鬼神論の特質

*資料は当日配布します

参考文献:祖霊信仰をめぐって考えます。加地伸行『沈黙の宗教ー儒教』ちくまライブラリー、佐々木孝次『祖霊という装置』以文社、赤田光男『祖霊信仰と他界観』人文書院。
会場:早稲田奉仕園セミナーハウス・リバティー・ホール バス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2020.6.2より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/85976904.html