「あなたは、戦争があるこの世界でいいんですか?」
これは、多摩市子ども被爆地派遣事業歴代派遣員である高校生が考えた、今回の平和展のキャッチフレーズです。皆さんは、この問いに何と答えるでしょうか。
平和な暮らしの中にある私たちですが、世界を見渡せばウクライナやガザ地区をはじめ、世界各地では今もなお武力紛争が続き、多くの人が苦しんでいます。
一方で、79年前、日本も悲惨な戦争の中にありました。その戦争は遠い過去に起きた出来事ではありません。戦争体験を直接語れる方は年々少なくなっていて、戦争を知らない世代へどのように受け継いでいくのか、今こそ考えていかなければなりません。
今回の平和展では「戦争を知らない世代にどのような表現方法で平和を継承していくのか」をテーマに、映画上映、造形作品、パントマイム、子どもたちの作文など、さまざまな「表現」の側面から、平和である毎日の大切さを伝えます。ぜひ平和展の会場で見て、聴いて、肌で感じてください。
開催期間:8月18日(日曜日)から8月25日(日曜日)まで
開催時間:午前10時 から 午後6時 まで
開催場所:多摩市立複合文化施設パルテノン多摩
対象:どなたでも
申込み:不要
費用:無料
主催=多摩市平和展市民会議、多摩市
問い合わせ=多摩市平和・人権課(042(376)8311)
オープニングイベント なぜ戦争を描くのか~映画「タリナイ」&トーク
1 日時:8月18日(日曜日)午後2時から5時まで(午後1時30分開場)
2 会場:パルテノン多摩小ホール
3 内容:1945年4月、太平洋の戦地マーシャル諸島で、補給を絶たれた一人の日本兵が餓
死しました。71年後、74歳となった息子は、父の最期の地を巡る旅に出ます。映画「タ
リナイ」は、映画監督の大川史織さんがその旅に同行して撮影したドキュメンタリー映画
です。若い世代の大川さんが、なぜ戦争を描くのか。そして、マーシャル語「タリナイ」
の意味とは-映画の上映と大川さんの講演を通して、私たち自身が、どのように戦争と向
き合い、伝えていくのかを考えます。
4 講師:大川史織さん(映画監督)
5 定員:250人(当日直接会場へ)
上演 へいわってなんだろう~パントマイムを通して親子で考える~
1 日時:8月18日(日曜日)午前11時から正午まで(午前10時30分開場)
2 会場:パルテノン多摩小ホール
3 内容:言葉を超えた演技「パントマイム」で表現する「平和な日常」。その大切さを、
お子さんやお孫さんと一緒に楽しみながら感じてください。
4 講師:金子しんぺいさん(パントマイミスト)
5 定員:250人(当日直接会 場へ)
展示 戦死者たちからのメッセージ~武田美通・鉄の造形~
1 日時:8月18日(日曜日)から25日(日曜日)まで 午前10時から午後6時まで
2 会場:パルテノン多摩市民ギャラリー
3 内容:世界各地で紛争が絶えない今、太平洋戦争で自決や餓えで亡くなった兵士などを
表現した等身大の作品群が、戦争のリアルを伝えます。
鉄の造形作品を約20点展示します。
展示 高校生から平和へのメッセージ~広島への修学旅行から~
1 日時;8月18日(日曜日)から25日(日曜日)まで 午前10時から午後6時まで
2 会場:パルテノン多摩オープンスタジオ
3 内容:都立永山高校の3年生が、2年次の広島への修学旅行で学んだことなどを綴った作
文を展示します。
報告&お話し会 高校生による平和学習の報告と平和絵本のお話し会
1 日時:8月19日(月曜日)午後2時30分から3時30分まで(午後2時15分開場)
2 会場:パルテノン多摩オープンスタジオ
3 内容:都立永山高校の生徒が、広島での修学旅行の体験報告と平和紙芝居の実演を行い
ます。
4 定員:60人(当日直接会場へ)
報告 令和6年度多摩市子ども被爆地(広島)派遣成果報告会
令和6年度多摩市子ども被爆地(長崎)派遣事業の成果報告会
1 日時:8月25日(日曜日)午後2時から午後4時30分まで(午後1時30分開場)
2 会場:パルテノン多摩オープンスタジオ
3 内容:令和6年度の多摩市子ども被爆地派遣事業は児童・生徒8名と派遣サポーター1名
が参加しました。
4 事前活動を経て、8月5日(月曜日)から7日(水曜日)まで被爆地「広島」へ行き、平
和記念式典への参列や平和記念資料館の見学、被爆者との方々との交流などを通して学
び、考え、感じた平和への想いを成果報告会で発信します。
5 定員:60人(当日直接会場へ)
展示 広島基町高校の生徒と被爆体験証言者との共同制作による「原爆の絵」
1 日時:8月18日(日曜日)から25日(日曜日)まで 午前10時から午後6時まで
2 会場:パルテノン多摩市民ギャラリー
3 内容:広島市立基町高等学校の生徒が被爆者から被爆当時の証言を聞き、情景を想像し
て描いた原爆の絵を展示します。
語り 若い人たちへの伝言~語り継ぐ戦争体験
1 日時・講師名・タイトル
令和6年8月19日(月曜日) 岩崎孝枝さん 「学童疎開・名古屋半田での体験」
令和6年8月20日(火曜日) 牧田沙有里さん 「国策紙芝居で知る銃後の生活」
令和6年8月21日(水曜日) 武田昭さん 「浅草大空襲にあって」
※各回午後1時から2時まで(午後0時30分開場)
2 会場:パルテノン多摩オープンスタジオ
3 内容:戦後79年が経ち、戦争体験者が年々少なくなっています。このような中で、戦争
を体験された方や伝承者の方から貴重な体験談をお聞きします。
4 定員:定員60人(当日直接会場へ)
講演 登戸研究所と帝銀事件
1 日時:8月24日(土曜日)午前10時から正午まで(午後9時30分開場)
2 会場:パルテノン多摩会議室1
3 内容:平和教育登戸研究所資料館館長の山田朗さん(明治大学教授)から「登戸研究所と
帝銀事件」をテーマとした内容について解説をしていただきます。
4 定員:80人(当日直接会場へ)
解説 「教えて!“多摩火工廠、勤労動員のころ”証言映像から考える」
1 日時:8月22日(木曜日)午後2時から3時30分まで(午後1時30分開場)
2 会場:パルテノン多摩オープンスタジオ
3 内容:多摩火工廠で勤労動員として働いていた方の証言映像をもとに解説をします。
4 講師:神子島健さん(東京工科大学教養学環教授)
5 定員:定員60人(当日直接会場へ)