2024年10月16日、ネタニヤフ・イスラエル首相はハマス最高指導者を虐殺しました。
9月27日、ネタニヤフはレバノンのナスララ・ヒズボラ最高指導者を虐殺しました。
ネタニヤフはテロリストを殺したのだと、殺人を合法化しようとしています。
しかし、10月17日までにネタニヤフが殺してきた約43,000ガザ住民の半分以上は、乳飲み子を含む子供なんです。
ネタニヤフが虐殺したとするヤヒヤ・シンワル・ハマス最高指導者
① どこまで続く?ネタニヤフのガザ・ジェノサイド、レバノン侵略、国連軍攻撃:
2024年10月17日の国連定例記者会見で、「ハマスの指導者がガザ南部で殺害された可能性があるという報道について、事務総長の見解は?」と、AP記者が質問し、副報道官は、:ええ、私たちの側からは、現時点でこれらの報道を確認する方法がないため、特にコメントはない」と、答えた。 このハマス指導者虐殺のニュースは、ジェノサイドが一年続き、ネタニヤフとバイデンがガザの惨状から世界の目を逸らせようとする策略中に流れた。10月17日、ハガリ・イスラエル軍報道官による、「イスラム組織ハマス最高幹部のシンワル政治局長を殺害したことが確認された。ガザ最南部ラファで16日に殺害した」という発言が発端だった。
一方、その傍らで、ガザ爆撃は続けるというネタニヤフの言葉通り、ガザ北端にあるジャバリア難民キャンプは。イスラエル軍の空爆に襲われた。10月16日の国連定例記者会見で報道官が、「僅かここ一週間で400人以上のパレスチナ人が殺された。10月初旬以来、55,000人以上がジャバリヤ地域から避難を余儀なくされ、他の人々は水と食料が底をつき井戸の水も涸れ、家に閉じ込められたままだ、、」と報じた。
イスラエル軍が真っ先に襲うのはいつも、ガザ北端にありエレツ・イスラエル検問所に一番近い、このジャバリア難民キャンプだ。今回のガザ・ジェノサイドでもイスラエル軍は人口が密集するこのキャンプを集中的に空爆した。イスラエル軍は「ガザ南部に移動しろ」と命令するビラを空中散布し、形だけ住民救出の姿勢を取り繕った。が、イスラエル軍は南に逃げてきた北部避難民の避難場所を空爆したのだ。空爆と戦車の砲弾とスナイパーの遊び撃ちで、ガザの生きとし生けるものは皆殺しにされていく、、
BBC英国TVは、「注意!正視できない残酷な映像」と警告を付けて、イスラエルの空爆を受けたガザ北端ジャバリア難民キャンプの惨状を放映した。
「手は埃にまみれ、指や手首には血の筋がついており、殺された人の姿が見えていた。
イスラエルの空爆の他の多くの犠牲者と同様に、ジャバリア難民は瓦礫の下に埋もれている 、、10代の少年が倒壊した建物の1階から引きずり出されつつあった。彼の足がのぞいた時、彼は生きているように見えた。しかし、手で瓦礫を掘った後に現れたのは、、
保健局は「この日のジャバリアに対するイスラエルの空爆で22人が死亡」と、伝えた。
② ガザ中部のハーン・ユニス・パレスチナ難民キャンプで生まれたヤヒヤ・シンワル:
1962年10月7日、ハーン・ユニス難民キャンプで生まれたシンワルは、ガザ・イスラム大学でアラビア語を専攻し、ムスリム同胞団の学生活動に参加していた。1982年以降、イスラエルに何度も逮捕ざれている。
1987年、ジャバリア・パレスチナ難民キャンプで。インテイファーダ(住民蜂起)が勃発し、12月に<ハマス(イスラム抵抗運動)>が、立ち上がった。シンワルはスパイ摘発やイスラエル兵殺害などに従事していたとして。1988年10月20日にイスラエルによって刑期30年に加え4回分の終身刑を言い渡され、収監された。
獄中ではイスラエルに収監されているハマス組織員らのリーダー的存在として活動。複数回のハンガーストライキと遂行するなどしたが、各刑務所を移動しながらの生活で胃炎を患い吐血するに至った。2回脱獄を試みたがいずれも失敗。2回目の脱獄失敗後に頭痛と高熱を発症、囚人らの要求により診察を受けることができたが、脳梗塞も患った。
2011年、パレスチナ側の捕虜となっていたギルアド・シャリートの返還を含む捕虜・囚人交換取引によって出所すると、ハマスの幹部として活動を再開し、 2012年の組織内選挙で当選し、同組織の運営を担う政治局のメンバーとなり、軍事部門の責任者を務めたことから、<ハマース防衛大臣>と呼ばれるようになった。2015年にはアメリカから国際テロリストに追加された。
2023年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲で、シンワルとムハンマド・デイフは首謀者とみなされ、以降、ネタニヤフ・ジェノサイド軍の執拗な攻撃を度々受けた。ガザ・戦争の初期にシンワルは人質を訪問し、危害を加えないことを約束し、イスラエル側に人質全員の解放と引き換えにイスラエルに監禁されているパレスチナ人全員の釈放を提案している。しかしイスラエルは、返事の代わりに、「シンワルの位置に関する情報提供に対して40万ドルの報奨金が支払われる」と書いたビラをばら撒いた。
2024年5月20日、国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン(英語版)主任検察官がガザ戦争において、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相、ハマス幹部のハニーヤ政治局長、軍事部門トップのデイフと共に、シンワルに逮捕状を出すと発表した。ハマス側の3人を虐殺したイスラエル容疑者2人は、虐殺の罪も含め早急に逮捕されるべきだ。
2024年7月30日、ネタニヤフによってイランで爆殺されたイスマイル・ハニーヤを継いで、同年8月6日、シンワルはハマス政治局長にも就任した。シンワルには、サマル夫人(44)と息子2人と娘がいる。
③ ネタニヤフの虐殺を祝うバイデン米政権:
ハガリ・イスラエル国防軍報道官は、シンワルがマスクを着け手に怪我を負い、イスラエル国防軍の無人機に接近されている様子を映しているというビデオを紹介した。ほとんど破壊された家の2階の肘掛け椅子に座っている男性が、ドローンに棒のようなものを投げつるところで映像は終っている。シンワルは銃と40,000シェケル(約150万円)を持っていたとハガリは言い。シンワルのDNAは数週間前に6人の人質が殺された場所の近くのトンネルで発見されたと付け加えた。が、、?
ネタニヤフはシンワル虐殺伝説を、「仇を討った」と宣伝し、人質家族やイスラエル国民の批判をかわすために利用している。さらに彼は「ガザは終わりの始まりだ」と、嘯いた。
ジョー・バイデン米大統領とカマラ・ハリス副大統領もネタニヤフと同様に、シンワル虐殺を利用して、未だ進まぬハマス・イスラエル停戦合意をうやむやにしたまま、国連安保理のアメリカ・イスラエル共謀ジェノサイドへの糾弾もうやむやにしたまま、大統領職任期切れに逃げ込もうとしている。
バイデンは、「(虐殺の)今日はイスラエルにとって、米国にとって、そして世界にとって良い日だ」と、言い、「ハマスのいない新しいガザへの機会であり、<イスラエル人とパレスチナ人の両方にとって、より良い未来を作る政治的解決>への機会でもある」と、言及した。ホワイトハウスによると、バイデンはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とも話し、<虐殺任務を祝福する>とともに、「この機会に人質を帰国させ、イスラエルの安全を確保して戦争を終わらせる」方法を話し合ったという。
一方、ウィスコンシン州ミルウォーキーでの大統領選キャンペーン中、カマラ副大統領は記者団に「正義は果たされた」と語った。さらにカマラは、「シンワルには、10月7日のハマス攻撃の犠牲者やガザで殺された人質を含む、何千人もの無辜の人々の殺害に責任がある」と付け加えた。
アメリカの大統領も副大統領も、43,000人近いガザ住民のジェノサイドに、アメリカが武器援助だけでなく参戦している事には、全く触れていない。
ユダヤ教の聖典でもある旧約聖書のサムエル記第15章3節に、「アマレクを撃ち、そのすべての持ち物を滅ぼしつくせ。彼らをゆるすな。男も女も、幼な子も乳飲み子も、牛も羊も、らくだも、ろばも皆、殺せ 」という教えがあります。 ネタニヤフは<アマレク>を<パレスチナ>に置き換えて、大虐殺を続けているようです。
国連は、ICC國際刑事裁判所は、国際社会は、いつまでこの虐殺魔を放置しておくのでしょうか??
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2024年10月18日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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