1月30日、グテーレス国連事務総長記者会見が突然、中止になりました。 「決ったら報せる」と報道官は言ったけど理由は明かしませんでした。 記者陣もその理由を質しませんでした。 国連はみんなのお金で賄われているということを、関係者は自覚してください。
国連は、アメリカのためにあるのではありません。
国連は、イスラエルのためにあるのではありません。
① トランプを利用してネタニヤフが目論む新ホロコースト(絶滅政策、大量虐殺):
1月30日は、UNRWA (パレスチナ難民救済事業機関) がパレスチナの地から、イスラエル占領当局によって追放された日だ。出たがり事務総長が記者会見をドタキャンしたのは、国連傘下のUNRWAを見殺しにしたことを追及されるのが嫌だったのかもしれない、、
小賢しく人を嘗めたこの事務総長は、1月27日に国連をあげて「アウシュビッツ解放大追悼イベント」を打ち上げ、イスラエル大統領を大歓迎した。国連報道官は、「事務総長は、本日、ナチスとその協力者によって殺害された600万人のユダヤ人を悼むと述べた。」と、定例記者会見で宣伝した。UNRWA (パレスチナ難民救済事業機関) に対するイスラエル国会の禁止令を撤去もしくは軽減してもらおうと、イスラエルにゴマをすったのだが、冷静で冷酷なイスラエルは、「アウシュビッツの宣伝は当たり前、イスラエルは計画通りUNRWA(パレスチナ難民救済事業機関)を追放」といなした。
因みに、イスラエルと国連が宣伝するホロコースト犠牲者の数600万人は、何を根拠にしているのだろか? 時事通信によるとユダヤ人組織<ユダヤ人対独物的請求会議>が23年11月に実施した聞き取り調査で、欧米の若者の半分以上が「600万人犠牲者は誇張」と、回答したそうだ。
1945年1月27日、アウシュビッツ強制収容所を解放しナチスによる非人道的な医学実験の数々の痕跡を世界に明らかにしたのは、欧米ではない。当時のソ連赤軍が231人の犠牲者を出して、収容所を解放したのだ。1940年から解放までの間、収容所に送られた人々の数は正確にはわかっていないが、収容所ではユダヤ人、ポーランド人、ロマ民族、ソ連軍捕虜など、110万人以上が命を落としたと記録されている。
2025年、ネタニヤフはパレスチナ人をガザから一掃して近隣諸国に移動させるという<新ホロコースト>案の実行に着手した。「住めなくなったガザからパレスチナ人を近隣諸国に移動させ、更地にして素晴らしい新開発地帯にする。ガザの海は美しい。」と、ネタニヤフの命を受けたトランプは、アブドラ・ヨルダン国王やシシ・エジプト大統領に新ホロコースト参画の電話をかけた。今のところ、両国とも拒否しているが??「我々は彼らのために多くのことをやってやってんだから、彼らはやらざるをえない」と、トランプは大統領執務室でのぶら下がり質問で答えている。エジプトとヨルダンは、馬鹿にされている。
② 帰還、瓦礫、埋まったままの人々、再び追放:
ネタニヤフの指令を受けたトランプは、ガザの人々が一時休戦で帰還しても、住む気をなくすように国連や国連関係の支援団体を脅かし締め付けている。その残酷でサデイテイックな虐待手法は、イスラエルのモサド諜報機関そのものだ。トランプはネタニヤフに呪いをかけられたのか?目を覚ませ!瓦礫の隙間からのぞく子供の目をよく見ろ!!
ホロコーストの仇をパレスチナ人への残虐な民俗浄化で取ろうとするネタニヤフは、ナチ・ドイツ帝国のヒットラー再来なのか?
アウシュビッツ記念日の1月27日、国連報道官は、「ヨルダン川西岸ではイスラエル軍の攻撃が続き、2歳の子供が、彼女の祖父母の家でイスラエル軍のスナイパーによって殺された。1月21日に始まったイスラエル軍の攻撃で、16人が殺された」「トゥルカルム難民キャンプでは、イスラエル軍の空爆によりパレスチナ人2人が殺された」と、報告した。
1月28日、国連報道官が、イスラエル軍から南へ追放されていた375,000人以上の北の住民が帰還したと、伝えた。さらに報道官は、「2024年10月から12月にかけて国連衛星センターと共同で実施されたIAEAの最新の地理空間調査によると、ガザでは畑の4分の3とオリーブ園が被害を受け破壊された。家畜の損失は96%と推定され、漁業部門は殆ど壊滅」と、ネタニヤフ・トランプ・連合帝国が喜びそうな<ガザの荒廃>を宣伝した。
1月29日、国連報道官は、「総計42万3,000人以上が南から北へ帰還した」と報じた。
「トランプ大統領のガザ住民再定住計画について、何かコメントは?」という記者の質問に、「ビデオのブリーフィングを見てトランスクリプトを読め」と、彼は、はぐらかした。
国連事務総長もガザ住民強制移動に一役買っているのではないかと、疑いたくなる。

イスラエル軍に捕まった兄(後ろ頭)を助けようとする弟、ガザは1987年のインテイファーダ時代に戻った
③ パレスチナ難民の追放先は、エジプト、ヨルダン、、西サハラ?:
1月28日、米国務省はマルコ・ルビオ米国務長官とモロッコのナセル・ブーリタ外務大臣との電話会談をまとめた声明を発表した。国務省のタミー・ブルース報道官によると、米国とモロッコの強力なパートナーシップ、地域の平和と安全の促進、ガザ停戦の実施、人質の解放、等々について話し合ったという。双方はまた、アブラハム合意を含む共通の地域的利益への協力や、両国間の貿易と投資拡大の必要性についても話をしたそうだ。
この声明には、2020年12月にトランプ政権がモロッコの西サハラ領有権を承認して物議を醸して以来、米国とモロッコ関係の中心的な焦点となってきた西サハラ問題への言及がない。この問題について公に話すことを意図的に避けている可能性が高い。
アブラハム合意は2020年8月13日にUAE(アラブ首長国連邦)とイスラエルの間で締結された外交合意である。2020年9月11日、トランプ大統領はバーレーンもイスラエルと国交正常化で合意したことを発表した。9月15日、イスラエル、UAE(アラブ首長国連邦)、バーレーンはホワイトハウスでアブラハム合意に調印した。アブラハム合意は、UAE(アラブ首長国連邦)とバーレーンを皮切りに,その後イスラエルと国交正常化をしたスーダンやモロッコも含む。
ただ、モロッコの場合は、国王自らがイスラエルとの国交正常化ムードを利用したもので、国王はイスラエルとの国交正常化の代償に、西サハラのモロッコ領有権を認めることをトランプ米大統領に要求した。そして2020年12月10日、トランプ米大統領はモロッコ国王に宛てた領有権承認の書簡にサインをした。モロッコ国王が、占領地西サハラをパレスチナ人強制収容地に提供する可能性は高い。
スティーブン・ウィトコフ中東問題担当トランプ大統領特使は、ネタニヤフ・イスラエル首相とクシュナー・トランプ娘婿がでっち上げたアブラハム合意の熱心な支持者で、合意を盾にガザ休戦を成功させた。ウィトコフ氏も、不動産開発業者であり、トランプ次期大統領の長年のゴルフ仲間でもある。9月に暗殺未遂事件が起きた朝も、2人は一緒にプレーをしていたとか、、
2025年1月19日、ハマスとイスラエルは6週間の休戦期間に入りました。 イスラエルは約1900人のパレスチナ人収監者を釈放し、ハマスは約33人のイスラエル人質を解放することになっています。
28日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が訪米し、2月4日にトランプ大統領とホワイトハウスで会談するそうです。 二人のジェノサイド・民俗浄化・戦争犯罪人たちは、イスラエル帝国の夢を語り合うのでしょうか?
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 定価:本体1,800円+税、 発行人:松田健二、 発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2025年2月1日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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