6つの情報をお知らせします(9月28日)
★1.10月1日(土)夕方、討論集会に参加ください
9月19日の感想等、今後の方向、弾圧の話
★2.パレスチナへの大きな拍手と野田首相へのさびしい会議場
★3.原因者負担の原則により原発を撲滅しよう!
★4.原子力発電の割合半減も IAEAが2050年予測
★5.福島原発 遮水璧をまず原発陸側に、一刻も早く造れ
地下水流入、海への汚染を元から絶て―海洋汚染で提言
★6.海水汚染 東電推定より早い日時に海へ放射能
電力中央研解析 3月26日から、と発表
★1.10月1日(土)夕方、討論集会に参加ください ―スペース たんぽぽ
テーマ
1.9月19日の6万人集会の感動・感想について話し合う
2.今後の方向・やり方について
3.素人の乱への弾圧の実相と対策(DVD上映)、デモの心得、A君の不当逮
捕、共に歩んだ、脱原発ウィーク週間を振り返り、以降の運動に生かし
て行こう!
橘 優子
〇9,11の経産省包囲行動が、その前段の日比谷公園からのデモからの参加者が
2,000人近く集まり、人間の鎖を成功させ、当日からの若者達の経産省前ハンス
ト(10日間、酷暑や台風にも負けず、多くの仲間の賛同と支援の中で貫徹!)
や、それに呼応するように始まった、
九条改憲阻止の会の諸先輩による、経産省前の白テントでの占拠闘争が脱原発の
闘いがかつてない盛り上がりを見せています。
〇一方で、素人の乱の新宿デモ(9月11日)への東京都と警察の嫌がらせが、
デモ出発地点のアルタ前に異様なプラスチックパネルを林立させて、広場内の視
界をさえぎろうとしたり、9.11直前にデモ出発地点をアルタ前から、一駅はなれ
た新宿中央公園に変更させるなど、かつて無いえげつなさの数々に仲間の怒りを
煽る中で、デモが始まってから間もなく、警察のデモ妨害と弾圧が激しく、押し
かけた右翼の「逮捕しろ!」「射殺しろ!」の野次と一体化するように、なんと
12人もの仲間が逮捕されるという前代未聞の弾圧がありました。
〇うち5名の仲間は22日まで勾留され、20日の彼らの勾留理由開示公判はさなが
ら、警察・検察・司法への抗議の場として、怒号、アジ、さまざまな怒りの表現
が炸裂する場となり、東京地裁の警備担当者を大量動員するも、裁判長はお手上
げ状態で、従来、拍手や野次がちょっと出ても、タイテイ、退廷になるのです
が、だれひとり、そういう嫌がらせを受けることも無く、法廷に入れなかった、
鉄柵の外に押しとどめられた仲間も共に、のべ100名近い傍聴が、法廷内外を貫
き、声を限りに叫び3時間近い公判を、仲間の連帯を再確認する場に転化してし
まいました。
〇一方で、9.19の明治公園での5万人集会・デモは予定を大幅に超える、6万人の
仲間が全国から集まり、その感動は、未だに、メールやさまざまな媒体で仲間を
励ましあっています。
日時 10月1日(土)午後6:00~9:30(開場 午後5:30)
会場 スペース たんぽぽ (4F )
費用 500円
内容 映像上映(9.19 上映)
(9.23 弾圧)
(9.11 弾圧)
主催 スペース たんぽぽ・講座実行委員会
★2.パレスチナへの大きな拍手と野田首相へのさびしい会議場
イスラエルの非道と闘い 国連加盟の申請をするパレスチナ
福島事故の収束も補償も出来ぬのに原発推進を云う日本の首相
〇9月23日パレスチナ自治政府のアッパ議長は、国連総会一般討論で講演した
が、イスラエルによる占領地での入植活動(イスラエルがパレスチナの土地を不
当に占領して住居を建てる等の不法活動、国際法違反の行為)を批判し、「もう
たくさんだ」とパレスチナの苦情を訴えると、米国やイスラエルの一部を除く各
国の代表団は立ち上がって、喝采を浴びせ、圧倒的支持を明確にした。(日本代
表はどうしたのかな?) 「アラブの春」を追い風にしたパレスチナは、オバマ
米政権が拒否権を行使すれば、アラブ世界全体を敵に回しかねないという窮地に
オバマを追い込んでいる。
〇日本の野田首相の発言はどうか。たんぽぽ情報9月23日号=182号をみると次の
とおり。 まずビデオを見ると会場がガラガラです。国際社会から全く期待され
ていない演説です。 「日本は原子力発電の安全性を世界最高水準に高めます。」
という首相の声がむなしく響きます。世界の人からは「いまさら言うなよ」とい
う感じではないでしょうか。3・11大惨事で木っ端微塵に砕かれた安全神話の焼
き直しはごめんです。かつても日本の原子力村は世界最高水準の安全性とうそぶ
いていたではないですか。世界一の地震と津波と火山の国日本で自然災害に耐え
る原発などありません。 首相は「事故のすべてを迅速かつ正確に国際社会に開
示する」と表明しましたが、そもそも6ヶ月も経っているのに未だに事故が収束
していないし、補償も出来ていないのだから国際社会に信用しろというのも無理
な話です。 そのような国が原発輸出の継続にも意欲を示し「原子力利用を模索
する国々の関心に応える」ことになったらどうなるか。恐ろしいことです。☆2
つの演説の拍手の落差について、日本はもっと考えるべきでしょう。(柳田)
★3.原因者負担の原則により原発を撲滅しよう!
―9.19の感想と今後の方向
中村泰子
3.11以後、人々の意識は、「原発いらない」「政府に騙された」「私たちはバカ
にされている」と気付き、自ら声をあげ、共同して行動しようと変化してきた。
明治公園で行われた9.19「さよなら原発1000万人アクション」集会とデモへの6
万人の結集は、その表れだと思う。原水禁系と原水協系が、積年の対立を超えて
初めて「脱原発」で合流したことを、今後の共闘の第一歩としてほしい。
変わらないのは、政府・財界の意識だ。事故によって原発のウソがこれほど実証
されても、平気で開き直り、新たなごまかしで押し通してくる。国庫と情報を握
っているので、これまでどおり、いかようにも操作できると踏んでいるのだろう。
例えば、政府は4月13日に電源三法交付金の交付規則をこっそり変えていた(東
京新聞8.17)。(1)今後原発の新設・増設を受け入れた自治体への交付金増額、
(2)既設の原発では、発電実績に応じた交付金とする。発電しなければ交付し
ない(これまでは発電ゼロでも交付金がもらえた)。つまり、定期検査後再稼働
しないと交付金が出ない。露骨なアメとムチ政策だ。また、原子力損害賠償支援
機構法という東電利害関係者救済のための悪法が8月3日に成立した。被害者への
損害賠償資金という名目で、支援機構が東電に資金援助する(すなわち東電は延
命する)。そのお金は電気料金に上乗せして徴収する、必要に応じて税金も投入
できるというものだ。
福島第一原発事故の賠償は、まず東電が全有価資産を売却して、原子力損害賠償
法が定める「無限責任」を果たすべきだ。また、国は原発推進政策の責任をとっ
て、謝罪の上、危険・有害・金食い虫ですでに破綻している原発・核燃料サイク
ル政策をさっさと撤回すべきだ。そして、そのための予算、積立金をすべて吐き
出し、原子力関連天下り機構を解体して資金を作り、賠償原資とすべきである
(数十兆円になるはず)。原発利権関係者のための国策だから、利権関係者が負
担すべきで、税金や電力料金という形で国民に負担を課すのは、筋違いもはなは
だしい。
聖域化されている原子力関連予算・積立金を賠償、事故収束のための原資とさせ
ることが、原発の資金源を断つことであり、廃絶につながる。原因者負担の原則
を徹底して守らせる運動を強めよう!
★4.原子力発電の割合半減も
IAEAが2050年予測
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)当局者は、20日、記者会見し、世界
の発電量に占める原子力発電の割合は2050年に現在より半減する可能性もあ
るとの予測を明らかにした。各国の政治、経済情勢などを基に産出したという。
IAEAは、原子力発電の占める割合を最小と最大に見積もった2通りのシナリオ
を提示した。世界の発電量は50年に現在の3倍以上になると想定した上で、原子力
発電の割合は、昨年時点の13.5%から最小の場合で6.2%に低下すると予
測。最大の場合は昨年と同率の13.5%になるとした。国別の予測値は明らかにし
なかった。(2011.09.22.デーリー東北より抜粋)
★5.福島原発 遮水璧をまず原発陸側に、一刻も早く造れ
地下水流入、海への汚染を元から絶て―海洋汚染で提言
○福島第一原発から汚染水が海に流出している問題で、地下水などの専門家が
「原発周辺の陸上部分に、一刻も早く地下水の流入をせき止める壁を造ることが
先決」と緊急提言している。海側に遮水璧を設置するより低コストで、時間もか
からないという。「海への汚染を元から絶つ」提言とは―。
○「台風などで雨の多い季節。対策は待ったなしだ」と話すのは、雨水利用に詳
しい東邦大客員教授の村瀬誠氏(62)と、土壌や地下水の汚染対策の会社を経
営する鈴木喜計氏(60)。かつて二人はともに自治体職員として、工場の有害
物質による土壌・地下水汚染問題に取り組む中で知り合った。(中略)
○東京電力も事故収束に向けた工程表の中で、地下水流入と汚染水流出対策とし
て年内にも「鋼管(鋼矢板)を打ち込んで、原発周辺をぐるりと囲う遮水璧」を
造る工事を始めるとしている。しかし、両氏は「工事の難しい海側まで囲わなく
ても、まずは原発周辺の内陸側をコの字形に三方を囲む壁を造るだけで応急処置
になる」と提案する。具体的には、水を通しにくい泥の層までは五メートル程度
とされる。その下の深さまで鋼矢板を一キロ弱の壁状に打ち込む。「海側にまで
壁を造るより、はるかに安くあがる。予算は一千億円ともされるが、半分程度で
済む」と研究に参加する土木の専門家は指摘する。(中略)
○鈴木、村瀬の両氏は「放射性物質は海で薄まっても、食物連鎖で魚介類に濃縮
され、人の口に入る」とし、こう訴えた。「汚染水をタンクに貯蔵するなどのや
り方で、年間一五00ミリにもなる福島の降雨と闘うのは荒唐無稽。それより内
陸側からの地下水を元から遮断すべきだ」(2011.0927.東京新聞より)
★6.海水汚染 東電推定より早い日時に海へ放射能
電力中央研解析 3月26日から、と発表
流出量も3倍以上。
またも東電の過小・ウソ発表が明らかに
東京電力福島第一原発事故で発生したセシウム137などの放射性物質を含む
汚染水は、三月二十六日に海への流出が始まり、四月中旬ごろまで原発近くの沿
岸に高濃度でとどまった後、海の渦に流されて拡散したとの解析結果を、電力中
央研究所の津旨大輔上席研究員らが二十五日までにまとめた。
東電は「流出は四月一日から」としているが、もっと早い段階から汚染水が漏
れていた可能性が出てきた。また津旨研究員らは海への流出量を三五00テラベ
クレル(テラは一兆)と推計、東電発表の三倍以上となった。(中略)解析結果
は二十六日から福岡県春日市で開かれる日本海洋学会で発表する。
※汚染水 3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発事故で、原子炉へ注入し
た水が漏れるなどし、建屋や立て坑にたまった放射性物質を含む水。4~5月に
高濃度汚染水の海への流出が2回見つかったほか、移送先確保のため比較的低濃
度を1回、意図的に放出した。電力中央研究所の津旨大輔上席研究員らは、これ
までに海に流出した汚染水中のセシウム137の総量は3500テラベクレル
(テラは一兆)に上ると推計。この数値は過去の大気圏核実験で海に降下した総
量よりは少ない。(2011.0926. 東京新聞より抜粋)。
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