「もっとジムに通え」と、8月25日のホワイトハウス雑談会見でトランプ米大統領は、トランプの州兵発動に猛反対するブリッカー・イリノイ州知事の体型をくさしました。
「体型のことを言うなら、<同じ穴のむじな>だ。大統領もご健康とはほど遠い、、こんな個人攻撃は、まるで小学校5年生のいじめっ子みたいだ。自分自身が言われて傷つく言葉を、先に相手に投げつけるだけの、そんな男です」と、ブリッカー氏が反論しました。
中国主催の首脳会議や軍事パレードやアフリカ見本市の成功で面白くないトランプ米大統領に、面白くない裁判が目白押しで追い打ちをかけています。
① 上海協力機構首脳会議そして対日戦勝記念軍事パレード:
トランプ・ミ―ファースト大統領が独断で8月中旬に米首都ワシントンへ州兵を発動したことに、ワシントン当局は米大統領を相手取り訴訟を起こした。さらに、ワシントン連邦地方裁判所は9月3日、議会に承認された今年度の対外援助予算をトランプ政権が一方的に削減するのを認めず、拠出義務を守るよう命じた。
そして、トランプ自身が主犯の一人のエプスタイン少女売春売買事件裁判が爆発した。
さらにトランプ自称スーパースターがイラついているのは、自身が主役をとれない中国主催の上海協力機構首脳会議と対日交戦戦勝記念軍事パレードだ。前者は、2025年8月31日から2日間の日程で、天津が舞台だった。プーチン・ロシア大統領やイランのペゼシュキアン大統領ら計20人以上の首脳が出席した。トランプからノーベル平和賞推薦を頼まれたが断ったため50%関税の脅しをかけられた、モディ・インド首相の姿もあった。天津の上海協力機構首脳会議は、多国間主義を主張する「天津宣言」に署名し、関税で圧力を強めるアメリカに抵抗する参加20カ国以上の首脳が結束を確認した。宣言では、「国際システムがより公正で平等な多極化の方向へ進化している」と主張した一方、「地政学的対立は激化の一途をたどっている」と指摘した。関税で圧力を強めるトランプ政権を念頭に、「加盟国は一方的な強制措置に反対する」と、 会議を主宰した習近平国家主席は1日の演説で語り、「冷戦思考や陣営対抗、いじめ行為に反対する」と批判して、加盟国にさらなる連帯を呼び掛けた。
3日には北京で抗日戦勝80周年を記念する軍事パレードが行われ、首脳会議に参加していたロシアのプーチン大統領のほか、北朝鮮の金正恩総書記も出席した。
金さんに恋焦がれるトランプさんは、ショックだったようで、4日にはフランスのマクロンさんやヨーロッパの偉いさんたちに電話をかけまくり、「中国に経済制裁しろ}と、焚きつけた。
② ウラジオストック東方経済フォーラム:
首都ワシントンの連邦巡回区控訴裁判所は先週、裁判官11人中7人の多数意見により、トランプ氏が<IEEPA(国際緊急経済権限法)>を通じて導入した関税は、大統領の権限の範囲に含まれないと判断し、「関税の設定は議会の中核的な権限である」と結論付けた。
アメリカ政府が、数十億ドル規模の関税を返還する事態に発展する可能性も出てきた。
ドナルド・トランプ米大統領は3日、連邦最高裁判所に対し、自身が導入した広範な関税の多くを違法と判断した下級審の判決を覆すよう求めた。トランプ政権は提出した申し立てで、外国にこのような輸入税を課す権限が大統領にあると認定するよう、連邦最高裁に迅速な介入を求めた。連邦最高裁判所の終身裁判官9人のうちわけは保守派6人対リベラル派3人で、トランプ現政権よりだ。それ故、トランプは味噌も糞も一緒に、この連邦最高裁判所でチャラにできると、やりたい放題を続けている。
一方、「トランプと戦後のウクライナ体制について、話はついている」と、明かしたプーチン・ロシア大統領は、9月1日の上海協力機構首脳会議後の記者会見で、「ロシアは領土のためではなく、人々が自分たちの言語で話し、自分たちの文化の中で生きる権利のために戦っている。ロシアの一部として生きることを決意した人々の意見は尊重されなければならない。これが民主主義である。」と、語った。ゼレンスキー氏がロシア地区で生まれ育ちロシア語が母国語であることを念頭に、「ゼレンスキー氏との会談を拒否したことはない、、ゼレンスキー氏に準備ができているのなら、モスクワを訪れ、会談が行われるだろう」と、述べた。そして、「大統領の期限が切れたゼレンスキー氏との会談が、どんな権限があるのかは、大いに疑問だ」と、首をすくめた。
中国で一連の経済会議を終えたプーチン露大統領は、そのままウラジオストックに向かった。9月5日には、東方経済フォーラム全体会合で演説した。
トランプ虐め米大統領の思惑を裏切って、虐められ諸国の団結はますます強固になっていく、、、
③ 第4回IATFアフリカ域内貿易見本市は<新たな機会への入り口>::
アフリカ域内貿易促進のための見本市「Intra-African Trade Fair(IATF)はAUアフリカ連合とアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)事務局が共催し、アフリカ輸出入銀行が主催するアフリカ最大の経済貿易見本市だ、 第一回IATFは2018年にエジプト・カイロで、、第二回目は2021年に南アフリカ共和国・ダーバンで、第3回目は再びカイロで。開催された。
第4回IATFアフリカ域内貿易見本市は、<新たな機会への入り口>をスローガンに、2025年9月4日から10日まで、140カ国からの代表団と、アルジェリア企業約200社を含むアフリカ大陸内外の2,000社以上の企業が集まった。この大会には約35,000人の企業関係者が来場参加する予定で、その結果、440億米ドル相当の商業・投資契約が締結される見通しだ。
横浜で開催されたTICAD9アフリカ開発国際会議に日本政府からただ一国だけ招待されず、自腹を切って参加した西サハラは、このIATFアフリカ域内貿易見本市には勿論、正式に招待された。ちなみに、AUアフリカ連合は、日本のIATF参加を認可している。
ブラヒム・ガリ西サハラ大統領兼ポリサリオ戦線事務総長は8月3日、アルジェで開催された第4回アフリカ内貿易見本市の開会式に参加した。ブラヒム・ガリ大統領は、モハメド・ヤスラム・ベイサット外務・アフリカ問題大臣、アハマド・ビシェル・アミ・アマル貿易大臣、、ハトリ・アドゥ駐アルジェリア西サハラ大使などを含む代表団を率いた。パレ・デ・エキシブルで行われた開会式は、アブデルマジド・テブーン・アルジェリア大統領が主催した。
国際コンベンションセンターでの見本市初日には、アルジェリア投資促進庁による「アルジェリアの日」が開催され、アルジェリアだけでなく、北アフリカ地域さらには世界への投資貿易振興が謳われた。

IATFアフリカ域内貿易見本市の開会式に参加したブラヒム・ガリ西サハラ難民大統領
2025年9月4日、ホワイトハウスはトランプ米大統領が国防総省の名称を<戦争省>に変更する大統領令に署名すると発表しました。 法律で決められた<国防総省>は女々しすぎるとかで、<戦争省>という強い仇名で戦えとへグセス戦争長官(国防長官)に発破をかけています。
<私は平和の大統領と呼ばれたい>と言っていたトランプ・ゴッドファーザー、、実は、戦争オタクの<小学五年生>だったのね!
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 定価:本体1,800円+税、 発行人:松田健二、 発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2025年9月6日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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