『比翼の象徴』(井上亮)を手掛かりに<平成流>を考えてみた。

 知人に勧められ、雑誌『反天皇制市民1700』に『比翼の象徴』を手掛かりに、明仁・美智子夫妻による<平成流>の30年余についての拙稿をまとめてみたのが、以下である。この雑誌の由来は、表紙裏の「反天皇制市民1700ネットワークとは」に掲げられている。昭和から平成への代替わりの際の即位の礼・大嘗祭違憲訴訟で、1995年3月、大阪高裁で敗訴したものの「政教分離違反の疑いがある」という画期的な判決を確定させると同時に、原告市民1700人を中心に天皇制を廃止するために何が必要か、何ができるかを考える一助としてこの雑誌を発刊したとある。

 『比翼の象徴 明仁・美智子伝』の著者は、日本経済新聞皇室担当記者であった。1500頁に及ぶ3分冊をともかく読み終えて、思ったのは、日経に限らず、現在の大手メディアと皇室との関係、皇室報道は似たりよったりだということがわかる。拙稿を読んでくださった方々から、岩波がこのような本を出していたのを知らなかったとか、岩波書店、朝日新聞、東京新聞の親皇室、親天皇への傾斜、報道は目に余るといった感想が多く見られた。

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<関連過去記事>

『比翼の象徴』を読み始めた~(2025年7月 9日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2025/07/post-6fff14.html

初出:「内野光子のブログ」2025.9.30より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2025/09/post-ad1cac.html

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