2012年6月21日 連帯・共同ニュース第266号
■ 今回のバスツアーでの現地集会参加の一部を急遽変更した。17日の夜におおい町丸山公園で監視を続けけるテント村の人々との交流、18日には大飯原発PR施設前での再稼働抗議行動、おおい町長への再稼働同意撤回の申し入れ、地域住民へのビラ配布等を行うことにしたのである。西川知事への申し入れも予定された。これらはバスの中で提起などがなされた急な呼びかけであったが、バス一台分《約50人》の参加を持って実現したことを報告して置きたい。
■ バスが丸山公園の監視テント村に到着したのは暮れなずみはじめたころであったが、公園の一角ではコンサートが開かれていた。コンサートは土日にかけて近畿一体から駆けつける若者たちを中心に行われているとのことであった。このコンサートには山本太郎さんも参加し、発言していた。丸山公園のテントは大小12張りもあって再稼働を監視する前線での根拠地になっている。17日~18日のこの行動に参加した面々は宿舎の関係もあり、国民宿舎や民宿に向かい、テントに泊まるメンバーが残った。このメンバーはコンサートなどに加わっていた人々と深夜まで再稼働阻止のたまに何をなすべきかの討論をした。若者たちの熱のこもった討議に監視テント村の広がりを感じた、と印象を語っていた。このテント村の今後に期待がもたれる。
■ 18日はバスで大飯原発のPR施設(エル・パークおおい)に向かった。この施設は一般の人が大飯原発に近づける最前であり、この施設での抗議行動を予定していたのだ。この施設の手前にはゲートがつくられ僕らはそれ以上近づくことを拒まれた。その前で集会がもたれ、ガードで警備する人たちに福島の女たちは「事故が起きたら真っ先に逃げなさい」等と呼び掛けた。この声が彼らにどう響いたかは定かではないが、いつの日か想起する日があるように思える。浜岡から駆けつけた人たちの発言も受けて集会を終え、バスはおおい町役場に向かった。再稼働に同意した時岡町長に対する申し入れ書の手渡しは企画課のメンバーを通じてなされた。この後には住民へのビラ配りがなされた。ビラは時岡町長に申し入れたものと同じ文面である。住民はなかなか声を上げられずこうした行動を歓迎するというものから、露骨に敵対意識を示すものまで在ったが、今後も機会を見て繰り返されるべきことだ。西川知事への申し入れには2名が向かう。
■ 今回の現地行動には多くの参加とカンパ等の支援があり感謝を申しあげたい。 (三上治)