たんぽぽ舎です。【TMM:No1915】
 2013年7月31日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 転送歓迎
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 ★1.「人はなぜ御用学者になるのか」―地震と原発―島村英紀著
 御用学者たちは原子力ムラだけにいるのではない、
 ○○にもいる、△△にもいる     柳田真(たんぽぽ舎)
 ★2.東電体質は経営改革委員会も気づいている
 しかし抜本的な手を打たない規制庁に問題あり
 東電体質とは、隠すか、隠せなければ「大した問題ではない」
 ことにするか、あるいは内部・外部委員会を作るなどして、
 の結論待ちという「時間稼ぎ」をすること
 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 ★3.メルマガのカンパ要請に対して多くの
 ご協力ありがとうございます (その3)
 30名より計16万円いただきました (累計46万円)
 ★4.新聞・雑誌より1つ
 ◆切り捨て 何なんだ
 初心表明 参院の注目新人 無所属 山本太郎氏(38)
 (7月30日朝日新聞朝刊から抜粋)
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 ※8/2(金) 第66回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:8月2日(金)18:00から20:00 第66回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テント横で
 まとめの集会(短時間)。
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 ┗■1.「人はなぜ御用学者になるのか」―地震と原発―島村英紀著
 |  御用学者たちは原子力ムラだけにいるのではない、
 |  ○○にもいる、△△にもいる
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
とても刺激的、かつ時勢に合った魅力的な題名の本が出た。しかも著者は地震、
 津波などについて、日頃から深い学識で影響を与えている島村英紀さんである。
 本書は序章から6章までの7つの章から構成されている250頁の本だ。
○  圧巻は序章である。人はなぜ御用学者になるのかの章である。5つの実例が
 書かれている。水俣病隠し、自動車公害隠し、核兵器作り、地震学会の抱き込み、
 東大など原子力学科作りの内幕。最後に科学者の孤独とお金攻勢プラス地位(ポ
 スト)攻勢、最後は定年後の職の保証と政府勲章。かくして御用学者が育ち、広
 がり、支配層の「作戦」は思い通りの成功を収めてきたのであった。
○  序章:人はなぜ御用学者になるのか
 1章:地震と科学者
 2章:地震と原発
 3章:科学と政治の舞台裏
 4章:巨大科学と社会の危うい関係
 5章:科学者の孤独
 6章:警告はなぜ生かされなかったのか
○この本はたんぽぽ舎でも扱っています。1冊の送料は160円です。
 定価:1575円(税込み)  発行:花伝社
 ○8月5日(月)島村英紀さんの学習会が開かれます。参加歓迎
 「地震・津波講座その1 地震の最新情報で鋭く突く 日本は地震活動期に入
 ったか」。会場:「スペースたんぽぽ」 午後6時半開場です。
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 ┗■2.東電体質は経営改革委員会も気づいている
 |  しかし抜本的な手を打たない規制庁に問題あり
 |  東電体質とは、隠すか、隠せなければ「大した問題ではない」
 |  ことにするか、あるいは内部・外部委員会を作るなどして、
 |  の結論待ちという「時間稼ぎ」をすること
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
日刊工業新聞に、端的に東電の体質を明らかにする記事があった。
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 ○ 原子力改革第三者委、東電経営陣に改善要求-広報の不備など指摘
 日刊工業新聞 2013年07月29日
東京電力の原子力改革を監視する第三者委員会が、東電の経営陣に重い課題を
 突きつけた。福島第一原子力発電所の事故収束作業における広報の不備などを指
 摘。国民や関係自治体が東電に不信を募らせているとして強く改善を求めた。
 「現場の努力を広報のまずさがないがしろにしてしまっている」。第三者委員
 会のデール・クライン委員長(元米国原子力規制委員会委員長)は東電への失望
 を隠さなかった。また、バーバラ・ジャッジ副委員長(英国原子力公社名誉会長)
 も「重要な情報でも内部で議論を尽くしてから公表しようという閉鎖的な考えが
 残っている」と批判した。
 3月以降にネズミの侵入による停電や地下貯水槽からの汚染水漏れ、汚染水の
 港湾流出と重大な問題が相次いだ。それにもかかわらず、重要なリスク情報が迅
 速に公表されなかった。クライン委員長は「情報への対応能力が備わっていない」
 と断じた。【以下略】
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 ○ これまで東京電力と話し合いを続けてきて分かったことは、彼らが詳細な原
 因分析と説明に努めるのは必ず「再発防止対策」とセットであり、起承転結のス
 トーリーが出来た事柄に限られるということだ。
 発生して間もない事故、原因がはっきりしない状況、再発防止がおよそ困難な
 事件は、隠すか、隠せなければ「大した問題ではない」ことにするか、あるいは
 内部・外部委員会を作るなどして、その結論待ちという「時間稼ぎ」をすること
 が決まり事のようになっていた。そこでは重大性の度合いであるとか、周辺住民
 や環境に大きな影響を与えた、あるいは与える恐れが高いかなどの判断は二の次
 にされてきた。
 ○ 典型的な例は、1989年1月に発生した福島第二原発3号機の再循環ポンプ損
 傷事故。その年の3月末に朝日新聞がすっぱ抜かなかったら、もっと遅れて公表
 されていたであろう。もちろん重大性はトップクラスで、最悪の場合、昭和の終
 了とともに福島第二原発も「終了」し、原発震災よりも遙かに前に福島「恐怖の
 連鎖」を経験したかも知れない事件だった。
 その前の1981年5月に起きた福島第一原発2号機のECCS作動事故も隠ぺい
 された。度重なり起きていた制御棒脱落事故及び原子炉停止中の臨界事故は東電
 のみならず全BWR電力会社が隠ぺいし続けた。(臨界になったのを隠したは東
 電と北陸電力だった。)
 これらはいずれもことが重大、原因がはっきりしない、再発防止が難しいなど、
 公表にあたり会社の内部で紛糾したことが容易に推察できる。もちろん公表スト
 ップをかけるのはトップでしかあり得ない。理由は「新増設に障害になる」「プ
 ルサーマルが出来なくなる」はては「地元との信頼関係が崩れる」だったのだろ
 う。いずれも本末転倒であることに東電自身は一向に気づかない。
 何度批判をされトップが引責辞任になっていても、結局は変わらない。
 ○ 今起きているのはそういう東電体質の再現に他ならない。
 テレビ会議情報の公開を渋り、国会事故調査を「真っ暗だから」と妨害をし、
 川内ビデオの真っ暗事件や汚染水の漏えい隠ぺいや、3.11以後に起きてきた
 ことを踏まえて、今後についてどうすべきか。
 その前提として肝に銘じておくことは、これからも東電に任せていれば最悪の
 事態を回避するチャンスさえ失うということに他ならない。
 一日も早く、東電に変わる事故収束のための機関を作るべきである。その中に
 は海外の専門家も含めるべきだ。特に核事故を経験してきた国に、その経験を生
 かすことを要請すべきである。
○ 抜本的な手を打たない規制委・規制庁が大問題だ。
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 ┗■3.メルマガのカンパ要請に対して多くの
 |  ご協力ありがとうございます (その3)
 |  30名より計16万円いただきました (累計46万円)
 └──── たんぽぽ舎
4月26日に日刊メールマガジンへのカンパをお願いしましたところ、たんぽぽ
 舎に皆様からの善意が届きました。
 5月31日から7月23日までの54日間に30名の方々から16万円が寄せられました。
 東京都11名、千葉県5名、埼玉県2名、福島県2名、愛知県2名、北海道、岩
 手県、茨城県、神奈川県、大阪府、兵庫県から1名ずつ他2名です。これまでト
 ータルで46万円ものカンパが寄せられました。誠にありがとうございました。
 なお、ひきつづいて日刊メルマガ=「地震と事故情報」へのカンパを受け付け
 ていますので、今後ともよろしくお願い致します。
 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎  番号 00180-1-403856
 今後もカンパのまとめ文の報告を予定しています。
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 ┗■4.新聞・雑誌より1つ
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◆切り捨て 何なんだ
 初心表明 参院の注目新人 無所属 山本太郎氏(38)
――参院選では自民党が大勝する中で、無所属で約66万票を獲得しました。
「一言で言うと、世も末と思いますよね。本当に、それぐらい、ちょっと暗黒
 時代に入っちゃってる。でも、投票率が低い中で自民党が強かったわけじゃない。
 投票による表現をあきらめてしまった人が圧倒的にいた。その人たちが違うアク
 ションを起こして投票行動に移していれば、権力の偏りはもっとバランスを取れ
 ていた。その象徴的な東京選挙区で無所属で1議席取れたことは『変えていける
 ぞ』という象徴的な部分だと思う」
――昨年の衆院選では敗れた。政権を決める衆院選では、小選挙区制で2大政党
 を作るという仕組みです。どう思いますか。
「投票率が80%ぐらいいかなければ、もう無効だ、という話ですよ。普通に
 考えれば、3・11の原発事故後の対応が最悪だったのが民主党ですよね。でも、
 その土台をずっと作ってきたのが自民党じゃないか。だから、危機感を持ってい
 る人にとって、選択肢としては、『どっちもないじゃないか』と思うんです。
 (中略)
――「選挙フェス」といった独特の戦い方でした。
「知名度だけなら、そこまで伸びなかった。本気度だと思う。事故から2年間、
 腹を決めてやったよな、と。自分の考えを、こいつに言ってお尻をたたいたら届
 けてくれるんじゃないか、という部分があったと思う。ビール箱に乗っているだ
 けなら『必死やなあ、おっちゃん』と斜めにしか見られない。音楽が流れて心が
 ちょっと開いて感受性の触角がちょっと伸びた時、本気の言葉がそこでつながれ
 ば大きく開いていくんですよね。今回、それで1議席、実を結んだ。これをいろ
 んなところでやっていくことで、変えていけるんじゃないかな」
――「脱原発」の声をあげる葛藤はありましたか。
「2人の自分がいた。声をあげたい自分と、あげたくない自分が闘っていた。
 毎日、眠りも浅く、寝言で『メルトダウン!』と言っちゃうぐらい。ダメだと思
 うことにダメだと言えないのは何なんだよ、表現の自由も生きる権利もなかった
 のかとわかってきた。『原発いらない。やめよう』ということを一個人として言
 うのがこんなにハードルが高いのか、と打ちのめされた時だった」
 「原発事故の3週間後にツイッターで脱原発の声をあげた。その瞬間、もう涙
 が止まらなかった。嗚咽(おえつ)を漏らしながら泣くという。なんか、こう、
 自由になれた気がしたというか、人間に戻れた気がした」(後略)
 (7月30日朝日新聞朝刊から抜粋)
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