12月6日の政治集会は僕らの歩みを振り返り明日の道を確認しあうための重要なものだ

2014年11月26日 連帯・共同ニュース339号

12月6日(土)の政治集会は僕らの歩みを振り返り明日の道を確認しあうための重要なものだ

■   あまりというか、少しも盛り上がらない選挙だ。この選挙は小沢一郎に言わせれば「党利党略」というよりは「個利個略」の選挙である。確かにそうであるかもしれない。自己の政治的延命の選挙だ。これは間違いのないところだろう。この「個利個略」には安倍晋三の政治的な理念というか、戦略もあるはずだ。この点について佐藤優は「それを憲法改正のための地固めの選挙であると」指摘している。現在の自民党の議員が減る可能性があり、それは議員発議のための三分の二以上の確保を困難にすると考えられる。しかし、安倍は野党再編まで展望し、一時話題になった憲法96条を使うということも考えているのかもしれない。憲法改正による「戦後体制からの脱却」を彼の政治任期の間にやろうというわけだ。(体力面などを考慮して安倍なりの政治的プログラムを考えているとみられる)

■   僕らは安倍晋三の祖父である岸信介が1960年の安保改定の次に「憲法改正」を目論んでいたこと、それが岸の本命だった。これは60年安保闘争で潰え去ったが、この野望は安倍晋三に引き継がれてきていることは明瞭である。彼は第一次安倍内閣での挫折を踏まえ、次の四年間でそこに挑もうとしているのだ。彼は維新の党を連立の相手に構想しており、今回の選挙で維新の党が公明党との対立を避けたことも水面下では関係しているのかも知れない。民主党が力を回復する時期も想定しているといえようか。

■   僕らは岸との安保闘争から引き続き憲法改正を目指す安倍晋三と闘って来た。これは因縁浅からぬものとしてあるが、次はいよいよ本格的な戦いのステージが準備させている。この間、僕らは脱原発運動に全力投球をしてきた。これはまだ、続くであろう。それは間違いない。経産省前テントと川内脱原発テントはその姿であり、これはこれで重い闘いである。僕らはこの闘いの中で潰えるかもしれない。それは覚悟の上である。しかし、僕らは安倍晋三との憲法をめぐる闘いを避けようとしているのではない。その準備を心身に渡ってやっておきたいのだ。今回の政治集会は僕らのここ数年の闘いを振り返り、来年に向けた、つまりは安倍晋三との闘いを確認するものだ。いろいろのことがある。それは闘われた結果であり、進んでいく過程の問題だ。その解決も含め政治集会に集まり、意思の確認をやろう。

■ 12月6日(土)6時 文京区民センター 半田滋さんのゲスト講演、経産省前テント広場・川内脱原発テントから報告など多数の発言が予定されている。   (三上治)