2/26東京地裁の「テントひろば撤去判決」を断固糾弾する!

26日は朝から雨が降る寒い天気だったが、それにもかかわらず大勢の人たちが「テントひろば」前に集まり、そのまま地裁法廷へと向かった。

法廷内にはおよそ80人ほどの人が入って座り込む。やがて裁判官が出てきたと思うと同時に何やら口の中でもごもごと呟き、そのままそこから出て行った。

被告席に座らせられた当事者にとっても、何が何やら分からないまま、ともかくそれで「テント村撤去」の判決がくだされたようである。

勿論、それでもなお、多くの人がそのまま中に座り込み、『不当判決反対』を叫ぶ。

その内また裁判官が戻ってきた。あれれ、と思う間もなく、また口の中で何やら呟いたと思ったら出て行った。今度は衛視達15人位がやにわに傍聴者の排除に掛った。裁判官がそのように命じたそうだ。

その後、雨中の地裁前で集会を続けた。「テントひろば」の責任者と目され、被告席に座らされた渕上太郎氏と、「たんぽぽ舎」の柳田氏が裁判の経過を報告。

経済産業省からは数人が出席したそうだが、こちら側からは弁護士も今回の唐突な判決への抗議の意味で出廷をボイコット。予測通りの判決が、審議すらろくろくしないままで出されるという暴挙、司法(裁判)の自殺行為がおおっぴらに行われることになった。

実際に、この国には公正な裁判制度というものがあるのであろうか、国民には公正な裁判を受ける権利が保障されているのであろうか、考えれば考えるほどはらわたが煮えくりかえるほどの怒りを禁じえないのである。

ふと隣を見たら、この裁判の弁護士を務める大口昭彦さんがいた。彼と立ち話をしながら、こんなことで反原発運動の象徴である「テントひろば」をつぶすわけにはいかないな、と改めて決意を固めた次第。

この後、「テントひろば」まで歩く。途中、大勢の旧知の人たちと会う。

4時から参議院会館で報告集会が予定されていたが、私の方は、この後の研究会が予定されていたため、ここで失礼した。

なんとも後味の悪い、日本の裁判の歴史に汚点を残すであろう「悪判決」であった。裁判官は恥を知るべきである。

(NHKは相変わらずこの件の報道をしようとしなかったようである。嘆かわしいことだ)

UPLANの動画を併せてご覧ください。(三輪祐児さんの許可を得て転載)

https://www.youtube.com/watch?v=b36nLht_DnM

https://www.youtube.com/watch?v=-W2JCI9ZkGg

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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