東アジアの分断と和解
日中韓朝ロの平和と協調から見えてくる潜在力
2015年7月27日(月)18時45分~21時
明治大学・研究棟4階・第1会議室/★要予約(定員50名)★
ゲスト
羽場久美子さん(青山学院大学国際政治経済学部教授/東アジア共同体評議会副議長)
第二次世界大戦での日本の敗戦から70年。かって日本が侵略あるいは交戦した東ア
ジアの国々との関係が悪化し続けている。中国とは尖閣(釣魚)諸島、韓国(朝鮮)と
は竹島(独島)、ロシアとは北方4島(南クーリル)を巡り領土対立を抱えたままだ。
安倍政権成立以降、敵基地への先制攻撃論、米軍と一体となった自衛隊の海外展開を目
的とした安保法制の制定に向けた舵取りが東アジアで新たな緊張関係を拡大している。
国際紛争を解決する手段に武力を選択するという発想自体が前世紀前半までの思考回路
ではないのか。
現在、中国と米国が南沙諸島の領有を巡って南シナ海で一触即発の状態にある。国会
で審議中の安保法制関連法案が成立すれば、米軍の手足となった自衛隊が南シナ海や東
シナ海で中国軍と交戦する可能性も現実味を帯びてくる。安倍首相による近隣諸国の脅
威論が現実と乖離しているにもかかわらず、反中・反韓世論となって社会に浸透してき
た。朝鮮学校への助成金打ち切りを当然とする空気、ヘイトスピーチも野放しになった
ままだ。その多くが中国と北朝鮮両国の脅威を煽ったメディアに影響を受けたことを銘
記しておく。
7月定例会は、「日中和解を基礎に繁栄探れ」「固有の領土とは何か」などの東アジ
ア共同体に関する論考や発言で知られる青山学院大学国際政治経済学部の羽場久美子さ
んをゲストにお招きします。羽場さんは、東アジアでの地域協力、信頼醸成、和解の必
要性を説かれ、経済協力こそが東アジアの安定につながると語っておられます。東アジ
アが火薬庫になりかねない今こそ、アカデミズムとジャーナリズムが智恵を出し合う時
だと話される羽場さんにもうひとつの選択肢となる報告をお願いしました。
★予約⇒お名前、所属、会員の有無、Eメール、電話番号を記載の上、必ず2日前まで
にEメールでお申込み下さい。予約の承認がないと参加できません。
■会 場 明治大学・研究棟4階・第1会議室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
■資料代 非会員1500円、会員1000円、明大生無料(★要予約)
■主 催 社会思想史研究会、アジア記者クラブ(APC)
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)
★予約 ⇒ E-mail:apc@cup.com
※最新の情報(変更・中止の場合があります)は、必ずHPでご確認ください。