本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(149)

著者: 本間宗究(本間裕) ほんまそうきゅう:ほんまゆたか : ポスト資本主研究会会員
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有名女優の出家事件

「有名女優の出家事件」が、マスコミをにぎわしているが、この時に思い出されたのが、今から22年前の「1995年」に発生した「オウム真理教による地下鉄サリン事件」だった。具体的には、「教団への捜査かく乱」と「首都圏の混乱」を目的として、「5両の地下鉄車両にサリンを散布した事件」のことだが、結果としては、「12人の死者と数千人の負傷者が出る」という、歴史上からも稀にみる凶悪な犯罪事件だったのである。

そのために、私自身としては、「なぜ、このような事件が発生したのか?」、また、「宗教とは、一体、何なのか?」など、数多くの疑問点に悩まされたことを記憶しているが、その後、色々な経験をしたことにより、現在では、ほとんど全ての問題に、ある程度の答えが出たようにも感じている。具体的には、昨年の5月に完成した「5次元経済学の基礎理論」により、「人間の行動」に関して、おおよその説明が付いたものと考えているが、この時に、最も重要な点は、やはり、「心指し」という、「人々の興味と関心が、どの方向に向いているのか?」ということだと考えている。

つまり、「時代とともに、人々の心の方向性が変化する」という考え方のことだが、実際には、現在が、「目に見えないもの、そして、他人へと向かっている段階」とも想定されるのである。別の言葉では、「2000年前後」をピークにして、それまでの「自分さえ良ければいいという考え方」、しかも、「目に見えるものの代表である『お金』を追求した時代」が終了した可能性のことである。

また、これらの点を総合的に勘案すると、今後、予想される事態は、やはり、「中央銀行が、紙幣を大増刷する展開」とも言えるようである。別の言葉では、過去の歴史が教えるとおりに、「国家の借金を、紙幣の増刷で棒引きにする方法」のことだが、この時の注目点は、「中央銀行のバランスシートが、今まで以上に大膨張する状況」とも想定されるのである。より具体的には、本当の「インフレ(通貨価値の下落)」に関して、世界中の人が気付き始める状況のことだが、「過去のパターン」から言えることは、「国債価格の暴落」が始まると、「きわめて短期間の内に、このような状態が発生する」ということである。

しかし、現在では、「マイナス金利」に代表されるように、「本末転倒した経済状況」となり、その結果として、人々の「心の闇」が深くなっているようにも感じられるが、一方で、「煩悩即菩提」という言葉のとおりに、間もなく、「新たな時代」が始まることにより、素晴らしい世の中が形成されるようにも感じている。(2017.2.15)

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二月に発生する事件

過去40年間の「相場の実践」を振り返ると、実に感慨深いものがあるが、特に思い出されることの一つに、「二月の不思議さ」がある。つまり、「二月に発生する事件」については、「その年を象徴するような出来事が多い」という感想を、何度も抱いたのだが、実際には、「2001年2月」に発生した「えひめ丸事件」などのことである。より具体的には、「2月10日」に、「パールハーバーで、えひめ丸が、米国潜水艦により沈没した事件」のことだが、ご存知のとおりに、その年の「9月11日」には、いわゆる「9・11事件」が発生したのである。

また、その他にも、数多くの例が挙げられるために、「二月に発生する事件」については、特に注意を払っているが、今年は、実に奇妙な事件が発生したようにも感じている。具体的には、「有名女優の出家事件」であり、また、「北朝鮮の金正男氏の暗殺事件」だが、現時点では、「今年の8月か9月頃に、何らかの大事件が発生する可能性」を示唆しているようにも想定されるのである。

つまり、「北朝鮮」に、何らかの大事件が発生する可能性であり、また、私が想定する「資本主義から共同体への移行」に関する特徴的な事件の発生のことだが、実際のところ、現在の「北朝鮮」については、「崩壊寸前の状態」とも言えるようである。また、「有名女優の出家事件」については、かつての「オウム真理教事件」のように、「宗教組織が絡んだ複雑な事件」だと考えているが、この根底には、多くの人々が、「人生の生きがい」を求め、悩んでいる状況も存在するようである。

このように、「2017年」については、「末尾に7の付く年」であり、「過去のパターンと同様に、年の後半に、何らかの大事件が発生する」ものと想定しているが、今回は、「今までよりも、はるかに大きな規模での変化」が発生する可能性が存在するようである。そのために、現時点では、「1987年」や「1997年」、そして、「2007年」に、「どのような事件が発生し、また、どのような意味を持っていたのか?」を理解することが、現在、最も重要な点の一つだと考えている。

そして、結論としては、「年内に、国債と金とを巡る金融大戦争が、終焉の時を迎える可能性」を考慮しているが、この点についても、実際のところは、きわめて複雑、かつ、怪奇な状況であり、実際には、「いまだに、ほとんどの人々が、金融戦争の存在にも気づいていない状況」とも想定されるのである。(2017.2.15)

本間宗究のコラムhttp://www.tender-am.com/column.html より許可を得て転載。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion6560:170310〕